スバルショップ三河安城の最新情報。EV戦略第3弾:スバルのロードマップに大異変。2025年を大予想。| 2019年7月5日更新

 
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文責:スバルショップ三河安城 和泉店

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担当:余語

 

いよいよ、2025年のスバルのモデルラインナップを大予想。

2025年スバルラインナップ予想

EV協業の発表以前のスバルのラインナップ予想。
 

2025年スバルラインナップ予想

現時点で予想される、2025年頃のスバルのラインナップ予想。
 

当初想定のラインナップ。

では、2025年時点でのスバルのラインナップを、具体的に予測してみましょう。

まず、当初予定されていたスバルのロードマップを整理しましょう。2021年に登場するのは、次期レヴォーグ。続いて、2022年に次期WRXが登場。タイミングだけを考慮すれば、2023年に次期インプレッサ、2024年に次期XV、2025年には次期フォレスターが登場。これに加え、2021年頃には新グローバル戦略SUVとして、XVサイズのSUVが登場する。これが、当初スバルが想定していた計画だと想像されます。

しかし、6月の発表により様々な変化が予測されます。

GLOBAL戦略SUVは、XVと統合??

真っ先に影響を受けるのが、2021年頃に登場予定と思われた、グローバル戦略SUVです。最大の問題は、このモデルが売れすぎると規制値クリアが遠のいてしまう点にあります。その上、2023年頃に登場するはずのミディアムSUV・EVを合わせると、SUV系だけで5モデルになってしまいます。300〜400万円という狭い価格帯ですから、ちょっとした異常事態です。現時点では開発は初期段階のはずですから、XVと統合するのが自然でしょう。つまり、グローバル戦略SUVは幻に終わり、次期XVはインプレッサとはボディを共有しない独立ボディを持つ本格SUVとなることが予測できます。

このような市場予測ですから、次期レガシィB4は日本では発売されず、規制の緩い米国等でのみ販売されることになるでしょう。また、アウトバックも次期型を以て国内販売も終了、燃費規制の犠牲となることでしょう。次々期レガシィB4は廃止されるか、e-TNGAを利用したEVセダンの何れかで存続する可能性があります。

規制値クリアのため、スポーツモデルはSTIブランドに!?

燃費規制クリアが本当にギリギリの場合、WRXやBRZは新たに展開するSTIブランドに移行させる可能性も考えられます。小規模メーカーに対する優遇処置を期待しての戦略です。逆に言えば、それ以外に「スバル本筋」のモデルが生き残る術は無いでしょう。

現在では積極販売をしていないOEMモデルですが、規制値クリアのために欠かせない存在です。ただ、スバルと対局にあるダイハツのラインナップは、スバルにとって頭の痛い問題。しかし、今後数年内にトヨタグループにスズキが加わるのは既定路線。すると、OEM車の供給元をスズキに変えることも可能になります。2025年頃には、スイフトのスバル版が見られるかも知れません。

 

EV普及の最大の壁。それは航続距離じゃなくて、価格。

1000万円級のEVなど、CAFE方式では全く無意味。

2030年までに解決すべき問題は、まだまだ残されています。EVの価格設定です。

7月4日にメルセデスが発表した、初の本格EV「EQC」。画期的なラージSUVの価格は、何と1000万円オーバー。これでは、CAFE方式での貢献度はほぼゼロに近いでしょう。CAFE方式では、確実に台数を販売していかねばならないのです。このような価格でEVを発売しても、全く意味がありません。

赤字覚悟のトヨタ。スバルに、それは耐えられるのか?

トヨタは、EV事業は当初赤字になるとを公言しています。初代プリウスと同様に例えそれが赤字の価格設定であっても、将来に対する投資ゆえ甘受すべきと考えているのです。でも、そんな芸当が可能なメーカーはトヨタくらいのもの。当然、スバルは初代EVからしっかり利益を出していかねばなりません。

ここで疑問が生じます。トヨタとスバルで共同開発されるモデルは、異なる価格設定が可能なのでしょうか?赤字覚悟のトヨタが、スバル向け車両の赤字を被らねばならぬ謂れはありません。すると、スバルに対する仕切り価格は「標準価格」になり、自ずと値段が変わってくるはずなのです。

しかし、それではサッパリ売れる気がしません。。。本当に15%近い台数を販売できるのでしょうか?

CAFE方式に貢献するほど販売台数を稼ぐには、400万円が限界。

普及価格帯を考慮すれば、総額400万円が限度でしょう。これ以上では、売れる台数は微々たるもの。CAFE方式の前に無力です。売れ筋モデルで、車体価格350万円程度が妥当なところでしょう。ただ、そんなに安いEVは世界の何処にもありません。テスラやドイツ勢の1/3以下です。そんな事が可能なのでしょうか?もちろん、それこそがトヨタの恐ろしさなのですが。。。

2030年に向けて、トヨタの原価低減に対する努力は続いていくことでしょう。原理的に言えば、部品点数が減り、共用部品が増えれば、ガソリン車よりも原価が下がる可能性は大いにあるでしょう。ただ、短慮な低価格化はもっとも恐れるべき、コモディティ化の入り口ともなります。2023年頃にいよいよ現れる、e-TNGA。その登場が本当に待ち遠しい限りです。

 

文責:スバルショップ三河安城和泉店 営業:余語

 

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