スバルショップ三河安城の最新情報。自動車史上、最大の危機。今、時代が求める自動車とは。| 2020年7月31日更新
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煩わしさを全部引き受ける。トヨタのKINTOは、自動車保有の本流となるのか。
KINTOというサブスクリプションサービスは、そうした閉塞感を打破する一つの答えなのかも知れません。KINTOはライフサイクルコストで見れば、相当に高額です。現金一括購入が、一番オトクなのです。でも、それは自動車産業に見を置くプロ目線での判断です。消費者目線で考えれば、また違ってくるでしょう。
車検・点検、保険、税金、事故処理等々、自動車を保有するには、アレコレ面倒なことが山程あります。これまで、それは致し方ないこととして、消費者は受け入れてきました。でも、本当に面倒。。。これら全てを、一切合切トヨタがやります。それが、KINTOの目指す姿です。もちろん、KINTOはカタチを変えたレンタカーですから、「愛車」という存在とは違うのかも知れません。でも、冒頭で述べた、自動車保有に付随するリスクを極限するために、あるべきサービス形態の一つと考えられるでしょう。
ガラケーからスマホに変えれば、利用料金は上がります。でも、消費者はそれを受け入れています。その価格は、完全に価値とバランスしているのです。KINTOがイマイチ伸びていないのは、価格と価値のバランスがまだズレているからでしょう。ただ、ここがトヨタの「豪腕」で是正されれば、KINTOこそが本流となる日も近いことでしょう。(ただ、そうなってしまうと、私たちモータースには仕事がなくなってしまいますが。。。)
BEVへ突っ走る欧州勢。安定的に持続可能なエネルギー源は何処にある。
欧州では、EVが雨後の筍のようにドンドン登場しています。ただ、その殆どは1000万円を遥かに超える「バブリー」なモデルばかり。とても、大量販売が見込めるようなモデルではありません。逆に、販売数量を限定することで、リスクを限定しているのかも知れません。そうした意味で、それらは「実験的モデル」だと言えるでしょう。
EVが、次代の自動車の中心となるのは間違いありません。ただ、エネルギー需要が電力に集中するというネガについては、自動車メーカーは何の答えも示していません。この西三河地域のように、皆が同じ時間に帰宅して、一斉に充電を開始したとしたら、電力需給は成立するのでしょうか?それは、本当にエコなのでしょうか?
ただ、長期的に見れば、化石燃料は枯渇するのは間違いありません。人類は、クルマを走らせるエネルギー源を別途見つけねばなりません。地球上でほぼ無尽蔵と考えられるエネルギー源は、太陽エネルギーと地熱です。中でも、地熱はその利用を加速していくべきでしょう。この大地の下には、数千℃のマントルがあるのです。そのエネルギーを使わない手はないのです。あらゆる手段を研究し、安全・無害な地熱利用の手段を開発するべきです。日本政府は核再処理施設などという1950年代構想に固執して数兆円を浪費しています。しかし、その資金を地熱開発に回せば、日本は世界で最も先進的な持続可能社会を実現できることでしょう。もし、地熱発電で全EVの電力を賄うことができれば、自動車というビジネスモデルの持続可能性も大いに担保されることでしょう。
未曾有の危機の度、革新を遂げてきた人類。自動車産業は革新できるのか。
新型コロナウイルスの惨禍は、人類史に長く刻まれる歴史のターニングポイントとなるでしょう。疫病、異常気象、巨大地震、火山噴火、隕石衝突、そして戦争。人類は、惨禍を乗り越えるたびに革新を成し遂げてきたからです。
一方、自動車産業が世界経済の中核を成すようになって、漸く70年。つまり、自動車産業は、生誕以来初めて人類史に残る惨禍に遭遇しているのです。この惨禍を乗り越えた先、自動車産業は如何なる革新を成し遂げるのでしょうか。そして、何を成し遂げられるのでしょうか。
ただ、その革新の主人公は、常に消費者でなくてはなりません。5G、VR、AIと違って、CASEの主役が消費者であるようには思えないのです。そのズレに気づけなければ、CASEは消費者の支持を得られぬまま、失敗に終わることとなります。
「このクルマはCASE技術満載ですので、500万円です。」と言われても、多くの消費者はそのクルマを支持しないでしょう。問題は、CASEに準拠する技術が搭載されているか否かではなく、そのクルマにワクワクがあるか否か、なのですから。
少なくとも、最新のクルマよりも、クラシックカーの方が断然センスがイイ!などと言われてしまう時代は、早々に終わりにしなければならないでしょう。