スバルショップ三河安城の最新情報。レヴォーグが年次改良実施。B型に進化。| 2015年4月25日更新
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レヴォーグ、早くも進化を開始。「B型」登場。
「レヴォーグ」は、2013年11月スバリストの期待を一心に背負って発表された、スバルの次世代ツーリングワゴンです。まるでスポーツカーの様なハンドリングを持つこのツーリングワゴンは、これまでスバルをご愛用頂いていたお客さまだけでなく、他メーカーのユーザーの方々にも、大変大きな反響をいただいています。
2015年5月、スバルはこの「レヴォーグ」に年次改良を実施、早くもB型へ進化させます。今回を以って「アイサイト」非搭載グレードの「1.6GT」は廃止となり、全グレードが「アイサイト」を標準搭載することになります。
注目は、「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」と呼ばれる、予防安全機能をパッケージしたメーカーオプションです。既に世界最高の安全性能を誇る「アイサイト ver.3」に、側後方の警戒機能を追加するこの先進のパッケージによって、「レヴォーグ」の安全性能はさらなる向上を果たします。
+75,600円で手に入る世界最高の安全性能。
「EyeSight ver.3」を搭載した「レヴォーグ」は、世界最高の安全性能を誇ります。事実、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)の実施した予防安全装置の試験において、「レヴォーグ」は40点満点を獲得しており、公的試験においてもその優秀性は証明されています。この「EyeSight ver.3」にさらに4つの機能を加えるのが、「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」です。
それでは、「レヴォーグ」の「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」搭載車が持つ、先進の安全支援機能の全てをご紹介しましょう。
・プリクラッシュブレーキ
衝突を予測して事前にブレーキを作動させるのが「プリクラッシュブレーキ」であり、一般的には衝突被害軽減ブレーキシステムと呼ばれます。予防安全装置において、もっとも代表的な機能となります。こうしたシステムにとって、もっとも憂慮すべきは「誤作動」です。
そのため、こういった装置では作動上限速度を低く設定して、衝突回避ではなく被害軽減を目的とするのが一般的です。しかし、スバルは27年に渡る研究の積み重ねがありますから、極めて高精度で衝突を予測して、より早く、より確実にブレーキを作動させます。衝突回避可能速度として公称50km/hを誇り、動作上限速度は何と160km/hに達します。全グレード標準搭載の安全運転支援システムでこれだけの性能を有するシステムは、世界に類を見ません。
・全車速追従機能付クルーズコントロール
アイサイトの数ある機能の中でも、もっとも活用する機会が多い機能です。
どこまでも続く行楽地帰りのノロノロ渋滞。イライラと疲労が蓄積、ふとした油断であわや追突事故に・・・。
こういったシーンで活躍するのが全車速追従機能付クルーズコントロールです。前方の交通状況を2つのカメラで捕捉、車間距離をリアルタイムで演算してその動きを予測、アクセルとブレーキを自動制御して自車を追従させます。アイサイトの場合、画像情報から状況認識を行っていますから、バイクや自転車、歩行者なども識別することが可能です。それゆえ、追従制御時にバイクに向かって冒進!ということはありません。なお、「レヴォーグ」「WRX S4」「レガシィB4」「アウトバック」に限り、電動パーキングブレーキの自動作動によって停止状態を保持する機能が追加されています。
・アクティブレーンキープ
「EyeSight ver.3」で新たに追加されたもので、アイサイト史上初めてステアリング系に介入することで実現した機能です。車線中央維持と車線逸脱抑制の2つに分類することができます。
「車線逸脱抑制」は「EyeSight ver.3」標準の機能で、2つのカメラで補足した車線をはみ出しそうになると、ステアリングを自動アシスト。穏やかに車線中央に走行ラインを戻してくれます。65km/h以上で有効となるこの機能は、居眠り事故の抑制に有効です。
「車線中央維持」は、65km/h以上に限りステアリングの自動操舵により車線中央を自動でトレースしてくれる機能です。クルーズコントロールとの組み合わせによって、自動車専用道路であれば「限定的な自動運転」が実現します。この能力は驚異的で、ハンドルに手を添えておく以外に何の操作の必要もなく、高速道路を頻繁に利用するお客さまから絶賛を頂いています。
・AT誤発進抑制機能、AT誤後進抑制機能
シフトレバーの入れ違いによる暴走を抑制するのが、AT誤発進抑制機能。前方直近に障害物があるにも関わらずドライバーが前進を試みた場合、警告音とともに出力が抑制されて、急発進を防止します。この機能は、探知距離が短いセンサーでも実装が可能なため、日本市場では軽自動車をはじめさまざまな車種に搭載されています。
また、「EyeSight ver.3」から搭載されたのが、AT誤後進抑制機能です。といっても、後方にセンサーを有している訳ではありません。後退上限速度を事前に設定しておけば、それ以上速度が出ないのがために、暴走を防げるというものです。今回の「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」では、この機能を大幅に補完しています。
・警報&お知らせ機能
ふらつき40km/h以上で走行中にふらつきが発生した場合、警告音でドライバーに注意を促します。また、先行車が発進後3秒を経過して、自車が動き出さないと、警告音が鳴りドライバーに前方の確認を促します。どちらも、ドライバーの運転操作には介入せず、警告音で知らせるのみの機能です。
以下は、「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」で加えられた新機能です。
・スバルリヤビークルディテクション(側後方警戒支援システム)
リヤコンビネーションランプの下方に内蔵されたレーダーセンサーユニットが、各ユニット70m、150度の範囲で捜索を実施して接近する車両を探知します。2014年初頭に発表された「レガシィB4」「アウトバック」に初搭載された技術であり、次の3つの機能を実現します。
「死角車両検知」は、CピラーとDピラーに遮られて死角となるエリアに在する車両を探知、その状態でウィンカーを点灯させて車線変更を図った場合に、警告音とドアミラーのLEDインジケータでドライバーに警告を行うものです。12km/h以上で作動します。探知エリアは直近0.5mを除いた側方に3.8m・後方に4m+側後方1mの範囲です。
「車線変更支援」は、後方から隣接車線上を高速で接近する車両をLEDインジケータで知らせ、車線変更すると衝突の危険性がある場合に、警報音で危険を知らせます。10km/h以上で作動し、車両後方約70mの範囲で接近車両を捜索します。警告対象は衝突予想時間まで4秒と算出された車両で、相対速度に応じて警告開始車間距離は変化します。
「後退時支援」は、後退時に左右から接近する車両を探知して、衝突の危険性がある場合にドライバーに警告を行います。バックカメラがあったとしても、死角となってしまう後方左右を警戒してくれるので、特に往来の多い駐車場では非常に有効な機能となります。警戒範囲は、車両後端部を中心に半径7mの円内+側後方1m×側方左右7mのエリアで、衝突予想時間まで3.5秒の車両を対象とします。
これら側後方警戒支援システムは、前方のみに限られていたアイサイトの能力を大幅に拡張するもので、スバルが目指す全周囲予防安全の確立へ向けた第一歩となるものです。
・ハイビームアシスト
ルームミラー基部に設置された単眼カメラが、車速40km/h以上の場合に限り、中心から左右各15度の範囲で先行車、対向車、街灯等の光源を感知して、ヘッドランプのLow/Hi自動切替を行います。自動切替によって、ハイビームの使用頻度を増やし夜間走行時の視認性の向上を図るのが目的です。また、ルームミラーが自動防眩仕様となります。
・サイドビューモニター
助手席側のドアミラー外側にカメラが内蔵されていて、インパネセンターのマルチファンクションディスプレイで右前方の死角を映像で確認することができます。道路脇に駐停車する際や、すれ違いで壁ギリギリに寄せる際に非常に有効な機能です。画角範囲は、ドアミラー直下から前方6m、左側方1.3mの範囲です。モニタ上ではガイドラインが表示されます。なお、マルチファンクションディスプレイのスイッチが「Enter」から「SVM」に変更されており、このスイッチを押すとサイドビューモニターと標準画面を切り替えることができます。
よって、バックカメラ装着車であれば、ナビ画面で後方を確認しつつ、サイドビューモニターで左側方を同時に確認することが可能になります。
・アイサイトアシストモニター
「アイサイトアシストモニター」は、フロントガラス直下に設けた赤・黄・緑の各LEDインジケータの点灯によって、簡易的にドライバーにアイサイトの作動状況を伝達するものです。これまでアイサイトの作動状況は、メータ中央のディスプレイで確認するしかありませんでしたから、周辺の道路環境から視線を離さずに作動状況を確認できるようになります。
「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」とアイサイトの今後。
今回採用された「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」は、スバルが目指す「全方位予防安全」へ向けての重要なステップのひとつとなります。そして道は、その先の「完全自動運転システム」の実用化へとつながっていきます。
スバルは「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」にはドライバー操作には介入する権限を一切与えておらず、アイサイトのシステムから完全に独立して運用されています。では今後、このシステムとアイサイトはどのように関わりあい、互いに発展していくのでしょうか。
かつて、ADAと呼ばれたスバルの予防安全システムには、プリクラッシュブレーキの機能はありませんでした。これは、未発達のシステムでは誤作動の懸念があったためです。スバルの予防安全システムがプリクラッシュブレーキを搭載したのは、ADAの登場からちょうど10年後の2008年のことでした。ステアリング系に介入する「アクティブレーンキープ」の実用化には、さらに5年の歳月を要しています。
恐らく、今から数年内には側後方警戒レーダの探知情報を基に衝突回避の制御を行う、側後方衝突回避システムが間違いなく実用化されるでしょう。これにより、スバルが目指す「全方位予防安全」は一応の完成を見ます。しかし、これは通過点に過ぎません。
現行の「EyeSight ver.3」には信号の検知機能が付与されていて、追従走行時の不用意な加速が抑制されるようになっています。この信号検知機能が十分機能を果たすことが実証されれば、クルーズコントロールを使用している際の信号での自動停止機能が実用化されるはずです。しかし、この機能の実用化に際しては、交通標識の検知機能が課題となるでしょう。
これらの次世代予防安全機能を実用化していくには、複数のセンサーからの情報を統合して処理する非常に高度なシステムが必要となります。しかし、こうしたシステムの開発が完了すれば、自動車は自動運転実用化の直前まで一気に歩みを進めることができます。これからの21世紀中盤は、完全自動運転の実用化へ各業界が切磋琢磨しあう時代になるでしょう。
レヴォーグB型、その他の改良ポイント。
その他にも、B型への進化にあたって改良された箇所がありますので、ご紹介します。
まず、ボディカラーはダークブルー系の「ギャラクシーブルーシリカ」が廃止となり、より彩度が高く赤みが強い「ラピスブルーパール」に変更となります。さらに「ライトニングレッド」は、新たに「ピュアレッド」に差し替えとなっています。
昨年12月に追加された「1.6GT S-style」は、「1.6GT EyeSight」に18インチホイールを与えて装備を充実させた特別仕様車でしたが、2015年初夏に追加される「Proud Edition」に役目を譲って廃止となります。「Proud Edition」については、別ページをご参照下さい。 レヴォーグから標準搭載となったUSB端子は、インストルメントパネル下部とセンターコンソール後方にそれぞれ2個が設置されていますが、この給電容量が1Aから2Aに変更となっています。
また、遮音性向上のためにフロントウィンドウには遮音中間膜が追加されています。
パフォーマンス系の改良はGT系のみで、ダンパーの仕様が見直されてフリクションを低減。乗り心地と応答性の向上を図っています。この考え方は「レガシィ」系の上級グレード「Limited」にから適用されたもので、昨年からスタートした「動的質感の向上」へ向けた動きのひとつであると考えられます。これまでは、S系グレードのビルシュタイン製ダンパー搭載車にのみ重きを置いていましたが、今後は非S系のグレードについてもダンパーのクォリティをワンランク引き上げてパフォーマンスの改善を図っていくものと思われます。
WRXにもアドバンスド・セーフティ・パッケージを設定。
「レヴォーグ 2.0GT」のセダン版とも言える「WRX S4」と、スバル伝統のフラッグシップモデル「WRX STI」に、この度アドバンスド・セーフティ・パッケージが追加となります。
安全と愉しさの象徴として位置づけられる「WRX S4」は、「レヴォーグ」とまったく同じ「EyeSight ver.3」+「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」という世界最高峰の先進予防安全パッケージの選択ができるようになります。
一方で、「WRX STI」にはこれまで予防安全システムは一切搭載されてこなかっただけに、注目されます。今後、側後方だけでなくMT用の前方監視システムの開発を期待したいところです。