スバルショップ三河安城の最新情報。「アイサイトのさらなる進化」ロードマップが明らかに。| 2015年5月14日更新
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「アイサイトのさらなる進化」ロードマップが明らかに。
5月8日、スバルはアイサイトに関するロードマップを明らかにしました。
現在、アイサイトの最新バージョンである「EyeSight ver3」は、それぞれ機能差があり、「レヴォーグ」「WRX S4」に搭載されるものがもっとも多くの機能を有しています。この2車種には「車線中央維持」機能があり、65km/h以上で車線を自動でトレースして走行することが可能です。また、メーカーオプションで即後方警戒支援システムである「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」を追加することも可能です。
2017年に実現する「高速道路渋滞時自動運転」
2017年に実現する「高速道路渋滞時自動運転」は、自動車専用道路の同一車線上における渋滞追従機能であり、「全車速追従機能付クルーズコントロール」の発展進化型であると想像されます。現在は、一旦停止後の再発進時には毎度ドライバーによるトリガー操作が必要となっており、それゆえ渋滞時の追従クルーズは完全には自動化されていません。
この次期アイサイトでは、このトリガー操作が不要となり、渋滞時のドライバーの負担を大幅に削減するものと思われます。次期アイサイトは、初めて「発進の権限」を与えられることとなります。
問題は、渋滞時に遭遇する予期しない割り込み。割り込みは、現在のアイサイトの視野角では探知不可能です。これを探知するには、カメラの視野角の拡大、もしくは前側方探知センサの追加が必要です。恐らくは「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」をアイサイトに統合して、対応するものと思われます。
「高速道路自動運転」機能を持つ次々期アイサイトの登場は2020年。
「高速道路自動運転」機能を持つ次々期アイサイトの登場は2020年です。この次々期アイサイトはどのような機能を有するものなのでしょうか。
これまで、スバルはアップデートの度にひとつずつアイサイトに権限を増やしてきました。「減速・停止」「加速」「旋回」、そして2017年に「発進」。そう考えれば、一足飛びに権限が増えるとは考えにくく、次は「車線変更」のみに留まるのではないでしょうか。経路選択や状況判断といった権限は、さらに先の世代のアイサイトで実現すると考えられます。
経路選択には地図情報が、状況判断にはVICS情報がそれぞれ不可欠ですが、入力される情報が多いとインテリジェンスの取捨選択や確度の判断を行わねばなりません。複雑な状況下で、完全な信頼性を獲得するにはまだ時間が足りなように思われるのです。
車線変更については、次期アイサイトでの「割り込み」対応の技術を応用して実現するでしょう。ドライバーが「自動運転モード」を設定すれば、あとはスイッチ操作のみで速度設定と車線選択が可能になると想像されます。これだけでも、郊外の高速道路であれば充分でしょう。状況判断の難しい、都市高速などの混雑下では不可能と判断して、ドライバーにその操作を移管するような設定が想像されます。
今から5年後は、ちょうど次期「レヴォーグ」のフルモデルチェンジの時期に符合します。次々期アイサイトは、2代目「レヴォーグ」と共に皆さまの前に披露されることになるでしょう。
完全なる自動運転はいつ実現するのか。
実現に向けて未だ問題が山積している自動車の自動運転技術。それでも、日本の自動車メーカー各社は東京オリンピックへ向けて、各種研究を続けています。
自動運転とは、運転を運転手から完全に「委任」された状態を指します。そのため、その実用化に際しては、完全なる信頼性の担保が必要です。また、自動車は普通自動車免許があれば誰でも運転ができます。そういう意味において、システムを完全に理解したパイロットのみがオペレートする航空機のオートパイロットとは、まったく複雑さが異なります。
近年、「UAV」と呼ばれる無人航空機分野の発達が顕著です。UAVは、セットした地点へ向けて、指定された経路を辿って到達するよう、逐次命令が可能です。しかし、目標の移動や気象の急激な変化など状況変化を伴った場合に、自ら状況判断を下すには至っていません。
自動運転技術の確立に際しては、自動車が交通環境を完全に「理解する」必要があります。なおかつ、その運転は自然で快適でなければなりません。自動運転の車両が事故を起こすことはもちろん、渋滞等の交通障害の要因となったり、交通標識の見落としなどもあってはなりません。実験的な技術だからといって、人命が危険にさらされるような事態はあってはならないからです。
自動運転技術の確立には、今しばらく時間が掛かるように想像されますが、皆さまのお考えはいかがでしょうか。