スバルショップ三河安城の最新情報。BTCC開幕戦のレースハイライトをアップ。戦うレヴォーグの姿!| 2016年4月22日更新
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スバルは何処へ向かうのか。
2007年にWRCから撤退して以降、スバルは世界選手権レベルのモータスポーツフィールドに一度も登場していません。かつてのWRC栄光の時代を思い返しては、寂しさを募らせるスバリストも多いことと存じます。
そんな現状に焦っているのは、世界各地のインポーターです。欧州や北米では、WRCを席巻したインプレッサWRCのイメージは余りに強烈で、インポーターは「賞味期限」が切れるのを恐れているのです。彼らがブランドイメージをキープするには、モータスポーツ活動を「アシスト」するしかありません。アメリカやイギリス、オーストラリアの現地法人が、独自にラリー選手権やラリークロスに関与しているのはそのためです。
BTCCに参戦するのは、なんとレヴォーグ。
今回発表されたのは、BTCC(イギリスツーリングカー選手権)への参戦です。驚くことにそのベースモデルは、インプレッサでも、WRXでもなく、導入が開始されたばかりの「レヴォーグ」でした。
90年代にツーリングカーチャンピオンシップの頂点にあったBTCCですが、今は「国内選手権」として開催されており、バラエティに富んだ車種が特徴です。その車種は枚挙に暇がないほどで、ホンダ「シビックType-R」、メルセデス・ベンツ「Aクラス」、トヨタ「アベンシス」、フォード「フォーカス」、アウディ「A4」、インフィニティ「Q50」、VW「パサートCC」、BMW「125i」、MG「MG6」などなど、世界選手権のWTCCよりよっぽど興味がそそられます。
右の映像で、激しいトップ争いをする不気味な漆黒のVW。「チームBMR」という彼らは83戦中12勝という強豪チーム。なんと「レヴォーグ」は彼らに託されるようです。VWからメーカーをスイッチする理由はご想像にお任せするとして、この熱いバトルに「レヴォーグ」が強豪チームから参戦するのです。今から、そのデビューが楽しみです。
エンジンは結局EJ20なのか、それともFB/FAを新たに開発?
現在、スバルはメーカーとしてFB/FA系をレースエンジンとして一切手掛けたことはありません。生産性の問題から採用されたコンロッド形状が、高回転・高出力運用にはまったく不向きであるのがその理由です。しかし、いつまでも年代物のEJ系に頼る訳にもいきません。
今、世界選手権で用いられるほとんどのエンジンは直噴ヘッドを持っています。時代の趨勢に合わせるのであれば、FB/FA系をベースとしていつかスバルもレーシングエンジンを開発せねばなりません。もし、今回新たにエンジンを開発するのなら、この新エンジンは次世代レーシングエンジンとして様々なカテゴリーでみることができるでしょう。
しかし、スバルUK単独の予算では新エンジンを開発するにはハードルが高いはずです。ただ、レギュレーションには直噴ヘッドの350ps級2Lターボエンジンと定められています。「BRZ」搭載のFA20であれば、既にコスワースがチューニングを手掛けています。ベースはこのユニットになるのでしょうか・・・。
2016年2月6日追記:
レーシングエンジンビルダーとしてその名を知られるマウンチューンは、1月15日に2016年シーズンのBTCCに参戦するチームBMRにレヴォーグ用水平対向4気筒直噴ターボエンジンを供給することを発表しました。マウンチューンは、これまで主にフォード向けの仕事を手掛けてきましたが、新たにスバルのエンジンを手掛けることになります。開幕戦は3月22日にドニントンパークで行われます。今から、レヴォーグの檜舞台へのデビューが楽しみです。
遅まきながらも、順調に開発は進捗中。
BTCCは、3月22日の開幕戦へ向けて合同テストをポルトガルで実施しました。スバルファン期待のTeamBMRの手による「レヴォーグ」ですが、残念ながら今回のテストにその姿はありませんでした。
ブランニューマシンの投入に際して、開幕まで1ヶ月を切ってのこの状況ですから、プロジェクトに進行に若干の遅れが見込まれます。前半戦は、やや苦しい戦いとなることでしょう。進行の状況は、TeamBMRのfacebookに逐次アップされていますので、ぜひ御覧ください。
これぞ、ワークス。シンプルなルックスに凄みが溢れる、BTCC参戦レヴォーグ。
TeamBMRで目下開発中の、レーシングレヴォーグ。その姿が、ようやく明らかにされました。
まだCGながら、レヴォーグファンにはたまらない、迫力充分なそのスタイリングが見て取れます。スポンサーロゴは、SUBARU以外にはオフィシャルサプライヤーのDUNLOPしか見当たりません。この辺りは、セミワークスならではのものでしょう。画像上のレヴォーグはシルバーを基調としていますが、プレス発表時の通りブラックにカラーリングされるのかは、今のところ不明です。
これまでに主にマーケティング上の理由から、いつくかワゴンボディのレーシングカーが開発されてきましたが、成功した例は一度もありません。レヴォーグはBTCCで、新たな伝説を造ることはできるのでしょうか。いずれにしろ、レーシングカーにとって重要なのは見た目のインパクトではなく、リザルトです。特に、開発の遅れから前半戦の苦戦は必至ですが、後半戦もしくは来シーズンに向けて、開発の進捗を見守っていきたいところです。
見る限りにおいて、リヤウイングはルーフ後方の空力上不利な位置に設置されています。こうしたワゴンボディのハンディを如何にして克服するか。それがTeamBMRに課せられた長期的な課題となるでしょう。
BTCC参戦のレヴォーグ、ついに発表。
2016年シーズンも本格化する、3月末。BTCCでもテストデイとなっているようです。
その中で、我らが期待のニューマシン「TeamBMR LEVORG」がお披露目となりました。コンセプトイラストと打って変わって、正義感溢れるホワイトをベースにブルーとグレイのシンプルなデザイン。スポンサーロゴが無いあたりが、ワークス感を醸し出しています。
ほろ苦いデビュー。BTCC開幕戦ブランズハッチ。
2016年に入って発表された、TeamBMRによる4台を擁してのBTCC参戦。2月24日には依然ホワイトボディの制作中という、ギリギリのスケジュールの中、TeamBMRは見事に開幕戦に間に合わせてきました。TeamBMRの見事な働きぶりは賞賛に値するでしょう。
さらに驚嘆すべきことに、遅くありません。ストレートスピードに苦労しているものの、そのスピードは十分。1秒少々の遅れに留まっています。ブランニューマシンで、大柄なワゴンボディで、完全に新開発の直噴ターボという、数多くの不確定要素を抱えつつここまで仕上げてきたことには、驚きを禁じえません。恐ろしい開発能力です。
もちろん、タイヤのマッチングやエンジンの煮詰め、セッティングなど、手を付けられていない箇所は山程あるでしょう。今後の開発の推移を見守りたいと思います。