スバルショップ三河安城の最新情報。レヴォーグSTI Sport先行予約開始。今度のSTIはカタログモデル!| 2016年5月29日更新
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レヴォーグに最上級グレード「STI Sport」。
5月27日、スバルはレヴォーグに最上級グレードとして「STI Sport」を追加し、当日より先行予約を開始することを発表しました。高い人気を誇ったGP型「レガシィツーリングワゴン」のスピリットを受け継ぐ、正統派ツーリングワゴンとして誕生したレヴォーグ。2013年の発表以来、STIモデルの登場をスバリストは待ち望んできました。デビュー以来2年を経過、満を持しての登場となります。
STI Sportは、STIが足廻りをチューニングを行なったスポーツグレードで、1.6Lと2.0Lの双方に用意されます。これまでのSTIモデルと違ってカタログモデルでですから、残り台数を気にして焦って発注する必要はありません。手に届きやすいSTIモデル、というのがコンセプトです。
レヴォーグのSTIモデルは、2015年1月の東京オートサロンにFA20DITに6MTを組み合わせたコンセプトモデル「LEVORG S CONCEPT」が最初。このモデルは結局お蔵入り(?)となったのか、以来全く音沙汰無しの状態が続いてきました。それから1年後の東京オートサロンに「LEVORG STI CONCEPT」が登場。こちらが、今回市販される運びとなりました。
多岐に渡る、STI Sportの特別装備。
ベースとなっているのは、GT-Sグレードにアドバンスドセーフティパッケージと本革シートを装備したモデル。ここに、STIがプロデュースしたオリジナル装備が加えられています。
本革シートは、WRX用をベースにオリジナルデザインとした専用品が標準装備。この他、シフトゲートやドアインナーパネル等も専用デザインが用いられています。カラーは、GT系に用いられるボルドー。GT-S系のブルーと違って、落ち着いたシックなカラーがインテリアをオトナの雰囲気に仕上げています。メーター、ステアリングスポーク、サイドシルプレートなどにSTIのロゴが配されています。
STI Sport専用装備は以下の通りです。
■足回り
・専用チューニング ビルシュタインフロントストラット(DampMatic®Ⅱ、倒立式)&コイルスプリング
・専用チューニング ビルシュタインリヤダンパー&コイルスプリング
■外装
・専用フロントバンパー
・専用フロントグリル
・専用 LED フロントフォグランプ
・専用 18 インチアルミホイール(ダークグレー+切削光輝)
・専用大型デュアルマフラーカッター
・STI オーナメント(フロント/リヤ)
■内装
・専用本革シート(ボルドー/ブラック)
・専用マルチインフォメーションディスプレイ付レッドルミネセントメーター
・専用本革巻ステアリングホイール(レッドステッチ+高触感革)
・専用本革巻シフトレバー(レッドステッチ+高触感革)
・専用インパネセンターバイザー(レザー調素材巻+レッドステッチ)
・専用フロントコンソール(ボルドー/ブラック)(レザー調素材巻+レッドステッチ)
・専用スライド機構付コンソールリッド(ボルドー/ブラック+レッドステッチ)
・専用ドアトリム/ドアアームレスト(ボルドー/ブラック+レッドステッチ)
・STI ロゴ入りステンレス製サイドシルプレート(フロント)
■その他
・専用クランプスティフナー付電動パワーステアリング
・アドバンスドセイフティパッケージ(標準装備)
・WR ブルー・パール(STI Sport 専用色)
技術トピックは、ビルシュタインのDampMaticII。
DampMaticIIはS207で採用された、ビルシュタイン製の高性能ダンパーです。通常走行時には低い減衰力とし、大入力時には流量制限を行って減衰力を増加させるという、二面性が特徴です。この二面性によって、コンフォートな乗り心地をキープしつつ、ハードなスポーツドライビングにも対応します。このダンパーの採用に合わせて、スプリングも変更されています。新しいところでは、ステアリングギアボックスの取り付けも変更されています。剛性の向上が目的です。
よって、今回は技術的仕様は足廻りの変更がメインです。ブレーキ、エンジン、ミッション等は、ノーマルをそのまま採用しています。
このアップデートで、何が変わったのか。
これらの変更が、どうレヴォーグを生まれ変わらせているのでしょうか。このレヴォーグSTI Sportのコンセプトには「海外のハイパフォーマンスモデルに匹敵する上質な乗り味と上質な内外装を実現」とあります。それでいて「これまでのSTIコンプリートカーとは全く異なる新たな価値を提供できるモデル」だとしています。スパルタンなモデルではなく、「上質」なモデルだということです。
DampMaticIIの採用によって、ピッチレートはGT-Sと同等をキープしつつ、ロールレートはBRZ tS(2015モデル)に近い数値を実現しているようです。横G応答時間ではGT-S同等としつつ、スラローム速度はこれまたBRZ tS並みの数値を実現しています。もちろん、これらは単なる数値に過ぎませんから、実際のところは乗ってみないことには分からないことも多くあります。しかし、これが本当ならばアウディA4並の乗り心地と、S4並みのレスポンスを実現していることになります。レヴォーグは、STI Sportとなって驚くべき進化を遂げているのでしょうか。
tSと違って、なぜかタワーバーとスティフナーは別売。
ダンパーが換装されたにも関わらず、フレキシブルタワーバーとフレキシブルドロースティフナー、新たに設定されたフレキシブルサポートリヤは、別売オプションとなっています。一応、先行カタログにはパフォーマンスパッケージの記載があることから、STI Sportへの装着は可能なようです。ただ、その装着がSTI推奨なのか、装着可というだけなのかは、不明です。逆に言えば、買った後の愉しみがまだまだある、とも考えられます。
STIのリリースする「フレキシブル」パーツシリーズは、それぞれが大変高い効果を発揮します。見違えるように乗り味が変化し、コーナリングパフォーマンスも激変します。ボディが捩れることの悪影響、はたまた好影響。それが及ぼす、ブレーキング、ターンイン、立ち上がり、それぞれへ与える影響。装着によって変化するフィーリングについて考えたり、味わったりすることは、自動車への理解をより深めてくれますので、学習素材としても大変素晴らしい「教材」となります。
ぜひ、STI Sportを自分ごのみのレヴォーグに育てていって下さい。STIパーツで激変していく、そのフィーリングはきっとスバルの本当の愉しみを教えてくれることでしょう。