スバルショップ三河安城の最新情報。2018年BTCCレポート第2弾!!ドニントン・パーク| 2018年5月11日更新
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2018年BTCCレポート第2弾!!ドニントン・パーク。
昨年、FR勢が強すぎたために、性能調整を実施した2018年のBTCC。レヴォーグやBMWの苦戦が予想されていました。
が、やはりというべきか、開幕以降スバル勢は苦戦が続いています。それでも、昨年のチャンピオンであるアシュリー・サットンはさすがの強さを発揮。
開幕ラウンドのブランズ・ハッチでは第3戦で4位に食い込むなど本領を発揮。しかし、BTCCレジェンドのジェイソン・プラトの方は苦戦続き。ポイント獲得さえ厳しい状況が続いています。
続く、第2ラウンドはドニントン・パーク。レンガ造りのピットエリアと緩やかな起伏が特徴の、イギリスらしい伝統的なサーキットです。今回も、レースは大混戦!波乱の展開となっています。
Rd.4:ヴォクスホール勢が絶好調!クックが優勝。
予選最速は、第2戦を制して好調のヴォクスホール・アストラ。ジョッシュ・クックがPPを獲得しています。この他、ホンダ勢が好調でトップ10のうち5台がシビック。また、メルセデスも良いパフォーマンスを発揮しているようです。
クックは、一旦は奪われたものの、難なくトップを奪還すると、危なげなく後続にマージンを作っていきます。ホンダ勢は激戦。熾烈な争いを繰り広げていきます。5周目、BMWのターキントンが接触でコースアウト!大きく順位を落とします。
ドニントンでは、明らかにFF勢が優勢なようです。14、15位にBMW、16位のイングラムを挟んで、17位にやっとサットン。FR勢は、絶不調です。プラトは、弾き飛ばされて更に遅れていきます。
クックは、終盤さらに加速。ファステストを出しながら、2位につける新進気鋭の若手カミッシュを引き離していきます。同じくアストラを駆る、プロクターも好調。前を行く、7位のスマイリーにプレッシャを掛けて行きます。
優勝は、後続を完全に引き離したクック。2位にワークス・シビックのカミッシュ。3位にメルセデスのモファット。我らがレヴォーグを駆るサットンは、最終コーナーでゴフのシビックを意地で交わして12位。プラとは25位に終わりました。
Rd5.イングラムが奇跡の13台抜きで優勝!!サットンは、8位。
2位スタートのカミッシュが、抜群のダッシュを決めてトップで1コーナー。後続も混乱なく、続いていきます。モファットも勢い良くクックに迫り、一旦は交わすものの、軽く接触!スマイリーに抜かれて4位に落ちてしまいます。3周目に、スマイリーは何とかクックをパスして、2位。その後方は、何とアベンシスを駆るイングラムが迫っています!14番手スタートから、4周で一気に5番手まで浮上。5周目には、モファットをパスして、4位に浮上。更に、クックに迫ると、6周目には早くもパス!
サットンも、さすがのレース運び。スピードは無いものの、先行車のバトルにノーズをねじ込んでは、1台ずつパスしていきます。とても、若手とは思えないしぶとい強さ。さすが、チャンピオンです。
9周目、トップ快走のカミッシュがマージンをうまく作れず、スマイリーとイングラムに抜かれ、3位に転落。イングラムは、これで13台抜き!!恐ろしいレース展開です。そして、10周目、イングラムは誰にも止められません。遂にトップを奪取!!!終盤、、厳しくなったタイヤをいたわりつつ、必死でトップをキープし、そのままチェッカー!
2位はスマイリー、3位にはカミッシュが入り、サットンは何とか8位でチェッカーを受けています。
Rd6.2番手スタートのサットン。厳しい展開で、6位でチェッカー。
リバースグリッドで行われる、最終レース。サットンは、好位置2番グリッドからのスタート。なお、ターキントンは、トラブルでピットスタートです。
PPのブッチャーのMGがいいスタート。サットンが一気に差してトップに立つも、後方で多重クラッシュ!早くもセーフティカー導入となります。
マシンの回収に時間がかかり、レース再開は6周目。サットンの後方は、メルセデスのモーガン。ブッチャーのMG、クックのヴォクスホールが続きます。8周目、その後方の2台のシビックが接触!ゴフは、遥か後方11位まで転落します。
タイヤの温度が上がらないのか、ペースに苦しむサットンは、モーガンに交わされて2位へ後退!更に、後方のクックにも簡単にインを突かれ、3位。防戦一方の厳しい戦いです。12周目、カミッシュとスマイリーの2台のシビックが接触。2台ともサスペンションを壊してしまいます。これで、サットンの後ろは絶好調のイングラムに変わります。
14周目、BMWのコラードが4位のイングラムに仕掛けますが、イングラムがグラベルへ乗り上げて失速。モファットに抜かれて、6位にまで転落します。レース終盤の17周。サットンの後方は激しいバトル。モファット、コラード、イングラム、ジョーダン、ニールが、サットンに迫ってきます。残り2周、モファットがサットンをパス!更に、コラード、ジョーダンにも抜かれて、6位に転落。
トップ2台も激しいバトルを展開するも、モーガンが逃げ切って優勝。サットンは辛くも6位でのチェッカーとなりました。
世界で最も厳しいツーリングカーバトル、それがBTCC。
相変わらず、厳しい展開となった今回のラウンドのアシュリー・サットン。それでも、12位→8位→6位と順位を上げて来る辺りは、さすが。ディフェンディングチャンピオンとしての力を、遺憾なく発揮しています。
毎戦、激しいバトルが繰り広げられるBTCC。表彰台メンバーも常に入れ替わり、まったく予想が付かない素晴らしい展開。細かい接触もあり、毎度ギリギリのレースとなり、これぞモータースポーツ!と言った魅力たっぷりのレースです。
これだけ、カタチも大きさも違うマシンと、体制も予算も違うチーム。でありながら、これだけパフォーマンスを均衡させるBTCCのオーガナイズは、大変素晴らしいものです。
スポーツワゴン、ここにあり!と言わんばかりに、レースフィールドでバトルに興じるレヴォーグの姿は大変魅力的。次回以降も、サットンの熱いレースぶりを中心にシーズンをレポートして参りますのでお楽しみに!