スバルショップ三河安城の最新情報。次期レガシィB4、テストカーが補足される。その全貌を完全予想。| 2018年8月4日更新
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次期レガシィB4、軽偽装で現わる。
2019年にフルモデルチェンジを行うモデルは、2013年にレガシィに先んじて公開されたレヴォーグだと思われていました。しかし、その予想は外れたようです。
北米で、次期レガシィB4のテスト車両が補足されたのです。先だってキャッチされた重偽装のテスト車両に続いて、カモフラージュラッピングのみと軽偽装のテスト車両が新たにキャッチされています。つまり、ボディはほぼ完全体。デビューまでのカウントダウンが既に始まっている、ということです。
ワールドプレミアは、2019年1月のデトロイトか、2月のシカゴ。タイミングを考えれば、いきなり市販モデルが公開されるはずです。続く、4月のニューヨークでアウトバックが登場する、というスケジュールが想定されます。
かなりのキープコンセプトデザインか。
小生なりにアウトラインをスケッチしてみたところ、浮かび上がったのはキープコンセプトデザイン。細部に細かな違いはあるものの、現行ボディをインプレッサG4でリミックスしたイメージです。
フロントエンドは、現行モデル後期型とフィニッシュは同じ。ただ、彫りは深くなって、よりシャープで引き締まった表情に変わることでしょう。
サイドビューには変化があり、クォーターウィンドウが新設置。伸びやかなボディサイドは、かなり引き締められており、現行モデルのふくよかさとは対照的です。ホイールベースが延長されていることと合わせて、堂々たる風格を備えるはずです。
リヤエンドは、シャープで立体感のあるコンビランプが印象的。コの字型のLEDテールランプが、その存在を印象づけるでしょう。
搭載されるエンジンは?アセント流用の2.4Lターボはあるか。
日本国内では2.5LNAのみと、シンプルなグレード構成となった現行レガシィ。かつては多種多様なエンジンチョイスが可能でしたから、その陣容に寂しさを感じるファンも多いことでしょう。
一方、北米市場では6気筒モデルが、依然トップグレードとして君臨しています。その排気量は、実に3.6L。ポルシェもかくや、のサイズです。ただ、設計の古さが災いして、燃費が良くないのが課題。
そこで、6気筒のリプレイスとして誕生したのが、FA24DIT。アセントに初搭載された、2.4L直噴ターボエンジンです。最新技術で熱効率を改善し、高出力と高燃費の両立を図っています。となれば、次期レガシィにFA24DITが搭載されるのは、間違いないでしょう。問題は、それが国内投入されるかどうか。。。
一方の、スタンダードグレードのエンジンはどうなるでしょう。次期レガシィの登場は、2019年予定。この段階で、次世代エンジンの1.8Lターボは間に合うのでしょうか?
テストカーは、2台確認済み。排気は、何本出し?
重偽装と軽偽装、2種類のB4。現在、確認されているのはこの2台だけです。そのテールエンドを見てみると、重偽装の個体は、左右2本出し。一方、軽偽装の個体は、左1本出し。
つまり、エンジンは2種類存在するのは、間違いありません。
アセントが左右2本出しですから、重偽装の個体はFA24DIT搭載とみて間違いないでしょう。問題は、軽偽装の方です。この個体の搭載するエンジンは、フォレスター流用の2.5L直噴NAか?次世代の1.8L直噴ターボか?
ちなみに、1.6L直噴ターボのレヴォーグは左右2本出し。となると、中上級車種向けとなる1.8Lターボも、2本出しのはず。。。となると、軽偽装の個体が搭載されるエンジンは、2.5L直噴NA。
次期レガシィは、2.4L直噴ターボと2.5L直噴NAという、ラインナップでの登場となるでしょう。
次世代エンジンへの途中換装は、有りや無しや。
もちろん、モデルライフ途中での1.8L換装もあり得ますが、忙殺される開発陣の現況を見る限り、可能性は薄いでしょう。それよりも、次世代HVの追加投入の可能性の方が高いと言えます。
スバルが、3年後の投入を目処に全力で開発を続けているのが、次世代PHVとEV。今年後半に北米限定で投入されるTHS流用のPHVと混同されがちですが、次世代PHVは完全なるスバル謹製。当然ながら、各ユニットはサプライヤからの供給を受けるものの、アッセンブリは全てスバルで行います。
次の時代のスバルを担う、パワーユニット。だからこそ、スバルは自身のDNAを受け継ぐ次世代パワーユニットとすべく、メガサプライヤに頼らずに独力で開発することを決意したのです。
可能性は高くありませんが、次期レガシィのモデルライフ中に次世代パワーユニットモデルが追加されるかも知れません。
次期アウトバックは、どうなる?
北米では、質感アップで半クラス階級を上げてきたフォレスター。それと、3列シートの巨体でラージSUV市場を狙うアセント。2つのモデルの登場に伴って、次期アウトバックの立ち位置に少々変化があるはずです。
SUV色が強すぎても、2つの本格SUVの前では埋没してしまうのです。となれば、次期アウトバックはツーリングワゴンに近いクロスオーバーを目指すはず。強いオンロードイメージを持ちつつ、SUVライクなアクティブ感のあるツーリングワゴンです。現行/先代アウトバックよりも、BP型アウトバックに近いかも知れません。
ルーフラインはあくまで低く、シャープで前後に伸びやかなイメージ。無塗装のゴツい加飾類はスッキリシンプルになり、高級感のあるシルバーのアクセントがデザインの主役を担うはずです。ただ、最低地上高は200mm以上は与えられるはずで、期待を裏切るような「カッコだけのSUV」にはならないでしょう。
現行アウトバックの躍進は、スバル世界販売100万台突破に大きく貢献しました。フォレスターだけでは頭打ちだったものを、一気に嵩上げしたのです。それだけに、次期アウトバックに掛かる期待も並大抵のものではないでしょう。
スバルの将来を左右するであろう、次期アウトバック。そのテストカーは間もなく、補足されるはず。その時を、楽しみに待ちましょう。
となると、次期レガシィにツーリングワゴンは期待できるのか。
アウトバックが、オンロード志向を強めたとしても、それがツーリングワゴンの再登場には直結するかと言えば、そうではないでしょう。現在、ツーリングワゴンの市場があるのは、世界でも欧州と日本くらい。スバルが、本腰を入れている北米市場には、ツーリングワゴンの市場が一切存在しないのです。
つまり、スバルが欧州市場に本格的に取り組まない限りは、ツーリングワゴンの投入はあり得ないのです。
WRCの強烈なイメージが色濃く残る欧州では、現在でもスバルは確固たるブランドイメージがあります。しかし、如何せん販売網が貧弱なために、販売はずっと低空飛行を続けて来たのです。
2.4L水平対向4気筒直噴ターボが唸る、プレミアムツーリングワゴン。堂々たる風格を持ちつつ、ライバルの欧州車より圧倒的にリーズナブル。その存在は、華やかなりし時代を思い起こさせることでしょう。
ただ、次世代技術の開発と年1モデルのフルモデルチェンジに完全に忙殺されている、スバルの開発チーム。その現状を鑑みる限り、ツーリングワゴンの復活は夢物語に終わることでしょう。