スバルショップ三河安城の最新情報。米国Crosstrekに2021年モデル登場。これは、米国独自のデザイン?それとも。。| 2020年6月11日更新
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米国仕様CROSSTREKが、マイナーチェンジを実施。
2020年6月9日、スバル・SUV4兄弟の末弟、Crosstrekがマイナーチェンジを実施。期待の2021年モデルの概要が明らかになりました。
米国市場で躍進を続けるスバルSUV。アセントを頂点に4兄弟が揃い、Crosstrekはその末弟を担っています。スバルは70年代に中部農業地帯でタフな4WDバンとして定評を得て、90年代末にクロスオーバーという新ジャンルを確立。洗練された都会派デザインながら、渡河も荒地走行もこなす信頼あるSUVブランドとして、その評価を盤石なものとしています。スバルSUV4兄弟のエントリーモデルとして、Crosstrekは更なる躍進を期待されているのです。
Crosstrekの歴史は、1995年に初代インプレッサのSUV仕様として誕生した、アウトバック・スポーツに始まります。奇天烈・奇想天外なこのモデルは、3代目インプレッサまで引き継がれ、4代目登場に合わせて本格派へと転向します。こうした誕生したのがXV Crosstrekで、日本ではXVと呼ばれ大いに人気を博しました。そして、2017年に登場したのが、現行モデルです。
日本では、昨年秋にマイナーチェンジを実施してD型へ進化。EyeSightがver3.5ツーリングアシストへ進化した他、ヘッドランプがアダプティブドライビングビーム化されるなど、装備の充実が図られています。その一方、同時実施だったインプレッサでは内外装の変更が行われたのに対し、XVでは内外装の変更は最小限に留められました。しかし、モデルライフの折返し点での、内外装アップデートによる需要喚起は絶対的なセオリー。そのため、E型への年次改良に際して内外装の変更を行うものと予想されているのです。
つまり、今回登場した後期型Crosstrekが、E型XVそのものなのです。今回は、後期型Crosstrekの詳細と共に、日本版E型について予想していきましょう。
新グレード「Sport」は、何と2.5L直噴NAを搭載。
後期型Crosstrekの最大のトピックは、新搭載された2.5L直噴NAです。このエンジンは現行フォレスターの主力であり、フルモデルチェンジに際して直噴化され、出力・熱効率・燃費の向上を図っています。乗ってみると、そのレスポンスの良さは特筆すべきものがあり、漲るトルク感は自然吸気ならではのスムーズさに溢れています。
今回のマイナーチェンジに際し、最高峰グレードとして新たに「Sport」が追加されています。これにより、CrosstrekはBase、Premium、Limited、Sportの4グレード構成となります。2.5L化されるのは、このうちLimitedと新グレードSport。これら2グレードは、リニアトロニックのみの組み合わせとなります。一方、Base、Premiumは2.0L直噴NAを搭載。トランスミッションは、6MTとリニアトロニックから選択可能です。
え?と思った方もいらっしゃるでしょう。そうです。米国仕様では、6MTが選べるのです。ちなみに、米国仕様は全グレードにハンドブレーキが標準装備されています。
何処にも記載がなく、小生にも判然としないのが、PHV仕様の「Hybrid」です。スバル用にトヨタTHSをカスタマーレビューしたPHVシステム「SUBARU StarDrive Technology」を搭載した、Hybridは2018年に登場したばかり。主に、カルフォルニア州のZEV規制対応を目的に誕生しています。となれば、2021年モデルにもその存在は必須のはず。ところが、公式リリースには一切記載がなく、継続の有無は現時点では不明です。
心配なのは、XV/Crosstrekで余りにも仕様が多いこと。現行フォレスターでさえ、2.5L(米国・日本)、2.0L(アジア)、2.0L+e-Boxer(日本)の3種。ところが、XV/Crosstrekでは、2.5L、2.0L、2.0L+e-Boxer、2.0L+THS、1.6Lと、5種にも及ぶのです。これまで、エンジン+トランスミッションのラインナップの整理縮小を図ってきたスバルからすると、全く真逆の動きです。米国向けCrosstrekは米国SIAで製造していますが、人員に余裕のない開発陣は相当に苦労させられることになるでしょう。
変更は軽微ながらも、着実にタフネスさを増したフロントエンド。
今回のマイナーチェンジに際し、フロントエンドのデザインが変更されています。新形状のフロントグリルを囲むように、フロントバンパーの無塗装部分の面積が拡大された他、フォグランプカバーも大型化され、SUVらしいタフネスさを増したデザインを新たに採用しています。また、18インチホイールも新形状へと進化しています。
Sportではこれらに加えて、専用デザインの内外装が奢られています。フロントバンパーは専用品で、フォグランプカバーの形状がLimitedとは全く異なっています。フェンダープロテクタは、アグレッシブなヘキサゴン形状を新採用。リヤフェンダーは、ドア側にまで大きくはみ出す大胆な形状となっています。また、フロントグリル、ドアミラー、エンブレムにガンメタリック仕様を採用。ホイールは、走破性を意識した17インチ仕様で、ダークグレー塗装の専用デザイン。インテリアも、専用デザインのグレー/ブラックのレザーシートとし、各所にイエローのステッチを配したビビッド感の強いデザインとなっています。この専用デザインのインテリアには、環境影響物質削減に配慮した素材を採用されています。Sport専用色として、新色のプラズマイエローパールとホライゾンブルーパールが新設定となります。
なお、D型への移行に際し、既にリアコンビランプは意匠変更済みです。コの字型のテールランプの内側のレンズが、若干を明度を落としてあります。これにより、テールエンドに引き締まった印象を与えています。
今回のマイナーチェンジは、一見しては気が付かないほど、内外装の変更は最小限に留められています。特に、Limitedについては、確信を持つには双方の画像をしっかりと見比べる必要がありました。それでも、着実にタフネス感は増しています。
昨今、クロスオーバーモデルは乱発気味。25年前、スバルの「悪ノリ」アイデアから誕生したクロスオーバーは、厳しい台所事情でSUVを生み出す窮余の策でもありました。しかし、今やあらゆるメーカーから次々にクロスオーバーモデルが誕生し、市場は飽和状態になりつつあります。
その中で、パイオニアたるスバルだからこそ、提供できるもの。それは、本格派SUVにさえ劣らない、圧倒的な走破性とタフネスです。カタチだけの偽物SUVとは一線を画す存在をするためのアピール。それが、今回のマイナーチェンジの狙いだと思われます。
国内仕様E型との相関は如何に。
果てさて、今回のマイナーチェンジと秋には国内投入されるであろうE型とは、どのような相関関係にあるのでしょうか。
EyeSight等々、ハードウェアに関する変更はD型時点で実施済みであり、大きな変更は無いものと思われます。ただ、Limitedで採用されたエクステリアの改良点は、そのままE型XVに採用されることになるでしょう。つまり、Limitedがそのまま、E型2.0e-S EyeSightと思って良いはずです。
グレード構成には大きな変更は無いでしょう。少なくとも、D型単発でグレードを再構成するとは考えられず、2.0L+e-Boxerと1.6Lという2グレード構成は存置されるでしょう。[削除:2020/7/14]もちろん、追加グレードとしてPHV及び2.5Lが登場する可能性はあるでしょうが、景気動向を鑑みる限り、限りなくゼロに近いでしょう。
[削除:2020/7/14]ただ、Sport用のデザインを採用するグレードがあるかも知れません。あるとすれば最高峰グレードのAdvanceですが、こちらはe-Boxerの象徴的グレードであることから、求めているのは都会感覚。これを考慮すれば、新たに「X-Break」が追加設定される可能性の方が高いと思われます。この場合、インテリアは米国仕様のレザーではなく、フォレスターに倣って撥水加工仕様となるでしょう。ドライブトレインは、米国仕様の2.5Lだとe-Boxerとの棲み分けが微妙になる上、折角廃止した2.0LNA仕様が復帰するはずもなく、e-Boxerになると思われます。
PHV仕様は、恐らく次期型の登場を待つことになるでしょう。現状のユニットは横幅が大き過ぎて、リヤフレーム内側に収納できず、フレーム上に伸し掛かるようにマウントされています。そのため、荷室床面を嵩上げせざるを得ず、荷室容量が極めて小さくなっています。このユニットは次世代HVの原型となるはずですが、本格採用に至るにはもう1段階開発を進める必要があるのです。よって、本格投入は2023年頃登場する予定の次期インプレッサの登場後になるでしょう。
2.5Lは残念ながら、米国仕様のみ。
ただ、折角開発した2.5L仕様ですから、このまま日本仕様に採用されないというのも勿体無い話です。もし、あるとすれば、STI Sportとしての投入です。
2019年初頭の東京オートサロンに参考出品された、インプレッサSPORTのSTI Sport。しかし、その後は全く音沙汰なしの状態が続いています。報道向け試乗会に一度駆り出されたものの、市販予定とのコメントは一切なし。つまり、あれは完全にお蔵入り。では、何のためにお蔵入りにしたのでしょう?
最も強い希望的観測に基づけば、より強力なSTI Sportが必要だとの結論に至り、これの開発に着手したため、と考えても良いでしょう。。
直噴NAの機敏なレスポンスと、大排気量NAならではのトルクフルな走り。車重はフォレスターより100kgも軽量なのですから、その走りは相当痛快なものとなるでしょう。これに、STIチューンの足廻りが加われば。。。その仕上がりや、如何に。XV STI Sportは、相当にスバルファンの興味をそそることでしょう。もちろん、ボディはインプレッサと共通ですから、これをベースにインプレッサSTI Sportを開発することも可能でしょう。スバルファンとしては、こちらの方がより興味を惹かれるかも知れません。
今、STIに欠けているもの、それは価格に見合ったスペシャリティです。ノーマル仕様とマッピングまで同じエンジン。それは、あのプライスタグを見れば、到底納得できるものではないでしょう。もし、インプレッサ/XVのSTI Sportが2.5L仕様ならば、スバルとSTIにそれだけの勇気があれば、STIというブランドはしっかりと生き残っていくことができるでしょう。
もちろん、これは単なる希望的観測に過ぎません。実際には、採算ベースに乗る見込みが無かったため、[削除:2020/7/14]却下されたのが実態でしょう。2.5L仕様は、米国専売。そして、STI Sportは2.0L直噴NA。それが、現予測です。
[追加:2020/7/14]インプレッサ/XVに関する公式情報は各取扱店の店頭に到着済みです。ちなみに、ファン期待のモデル○○も登場予定。。。なお、情報解禁日は後日故、ここで詳細を記載することはできません。是非、店頭にてお尋ね下さい。