スバルショップ三河安城の最新情報。新型「WRX STI」ニュルブルクリンク挑戦をUSTREAMで。| 2014年6月13日更新

 
スバル最新情報・未確認情報
photo by FHI
新型「WRX STI」NBR24H
 
2014年6月29日
ニュルブルクリンク24時間SP3Tクラス4位
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文責:スバルショップ三河安城 和泉店

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担当:余語

 

偉大なる草レース「ニュルブルクリンク24時間」

ISLE OF MAN LAP RECORD
photo by FHI

ニュルブルクリンクは、ドイツ北西部の山間地に1927年に建設されたクラシカルコースで、世界で最も過酷なサーキットとして知られています。先の見えない高速コーナーやジャンピングスポット、荒れた路面に至るまで、コース上のあらゆる設備が徹底的にマシンを痛めつけます。この過酷さ故に、市販車のテストコースとして知られており、発売前の最終仕上げの場としてよく利用されています。

ニュルブルクリンク24時間レースはこの難コースで開催される耐久レースで、「世界で最も偉大な草レース」とも異名を持ちます。そう呼ばれる所以は、200台以上にもなる参加台数の多さと、数十にも区分された多彩なクラス分けにあります。中にはほとんど「マイカー」同然の車両も見られ、その形態もスポーツカーに限らず、セダンからミニバン、SUVまで多彩な顔ぶれを目にすることができます。

 

シーケンシャルミッションを初採用。

WRX Mark Higgins
image by FHI

2007年限りでWRCから撤退したスバルは、次なるフィールドとしてこの偉大なる24時間レースを選びました。今回で7年連続の出場となるスバルは、SP3Tクラスに新型「WRX STI」をベースとした「SUBARU WRX STI NBR チャレンジ 2014」を1台体制でエントリーしています。

注目は、今回に新たに採用された6速シーケンシャルミッション。スバルはこのシーケンシャルミッションの詳細を明らかにしていませんが、これまで耐久性と信頼性の問題で採用できなかったものが、テストを重ねて充分な信頼性が確認できたため採用したとのこと。ほんの些細な積み重ねが致命的トラブルに繋がる24時間レースですので、シフトミスを抑制するこのミッションは信頼性の向上に一役買うことでしょう。

 

スペックも注目。

WRX Mark Higgins
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車名

SUBARU WRX STI NBR チャレンジ 2014

ボディサイズ

4,890 x 1,835 x 1,395 mm

ホイールベース

2,650 mm

エンジン

EJ20型水平対向4気筒DOHC ターボエンジン

排気量

1,994cc

最高出力

250kW (340PS)/5,500rpm

最大トルク

461N・m (47kgf・m)/3,000rpm

駆動方式

DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)方式AWD

トランスミッション

6速シーケンシャルギヤボックス

クラッチ

STIメタルクラッチ

サスペンション

F:ストラット / R:ダブルウィッシュボーン

ブレーキキャリパー

F:brembo製対向6ポット / R:brembo製対向4ポット

タイヤ

ダンロップ製260/66 R18

ホイール

BBS製18インチ x10J

 

新型「WRX STI」SP3Tクラス 4位でチェッカー。




movies by FHI

現地時間6月21時16時00分、24時間に及ぶ熱く長い戦いが幕を開けました。WRX STIはSP3Tクラス2位からスタート。序盤はクラス1位で順調に周回を重ねたものの、路面温度が思ったよりも上がらなかったためタイヤ選択が裏目に出てクラス3位に後退。以降の巻き返しを図ります。

夜の帳が降りる頃、コース各所でアクシデントが頻発。イエローフラッグが様々なポストで打ち振られ、思うようにペースを上げられない我慢の時間が続きます。この時間帯、引き続きクラス3位をキープ。

日付が22日に変わった真夜中、コースコンディションが落ち着いてきたことから、ドライバーにペースアップを指示。マルセル・ラッセーは先行の2台よりも速いラップを刻んで、徐々にプレッシャーを掛けていきます。

これが功を奏したのか、ライバルのアウディ勢が相次いでストップ。レース折り返しに間近い午前3時にはクラストップの奪還に成功します。総合では30位。

好事魔多し。ついにアクシデントはWRX STIにも襲いかかります。右フロントを他車に接触、予定外のピットインを強いられます。ダメージは思いの外酷く、サスペンション、ドライブシャフトの交換に30分を要し、再びクラス3位に後退してしまいます。残り11時間で、クラストップとは約2周の差。

24時間レースで最も辛い時間帯。それは太陽が美しくコースを照らし始める朝なのです。WRX STIにとってもそれは例外ではありませんでした。午前8時40分、駆動系にトラブル発生。プロペラシャフトの交換にたっぷり25分を要し、ついにクラス4位に。午前11時には、黄旗追い越しのペナルティで3分22秒のストップ。

駆動系にトラブルを抱え、これ以上ペースアップが難しいWRX STIはゴールを目指し、慎重に周回を重ねていきます。そして、午後4時、チェッカーフラッグ。周回数138、総合32位、SP3Tクラス4位のリザルトとなりました。

 

文責:スバルショップ三河安城和泉店 営業:余語

 

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