スバルショップ三河安城の最新情報。2代目BRZ、試乗車カウントダウン企画第2弾。〜新型BRZ ベストバイはどれだ??〜| 2021年8月28日更新
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和泉店試乗車到着まで、あと3週間。さて、新型BRZのベストバイはどれだ??
昨年11月18日に米国で先行公開され、4月5日に先行発表された、新型BRZ。今まさに、購入をご検討中の方も多いと思います。ちなみに、当店では既に試乗車を発注済み!今回は、お目見え直前の新型BRZについて、そのベストバイを分析してみましょう。
新型BRZのグレード構成は、極めてシンプルな2グレード4仕様。上級グレードの「S」とベースグレードの「R」にそれぞれ、AT
とMT。2×2で4。これで、全てです。極めて明瞭明快。これ以上ないシンプルな設定です。
まずは、2グレード4仕様について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
「R」:十分な装備を誇るベースグレード
2グレード構成の新型BRZ。ボトムを担うのが、この「R」です。ただ、一般的なベースグレードとは違うように思えます。
主な装備内容は、以下の通り。
・215/45R17タイヤ&17インチアルミホイール(スーパーブラックハイラスター)
・ファブリックシート(レッドステッチ)
・BOXERメーター(7インチカラー+LCD液晶メーター)
・サンバイザー(運転席・助手席、バニティミラー)
・フルオートエアコン(左右独立温度調整機能、液晶画面内蔵ダイヤルスイッチ、クリーンフィルター付)
・キーレスアクセス&プッシュスタート(暗証コード式キーレスエントリー付)
・フルLEDヘッドランプ[ヘッドランプレベライザー(オート)付]+ステアリング連動ヘッドランプ
・本革巻ステアリングホイール(高触感革、レッドステッチ、ダークキャストメタリック加飾付)
・本革巻(高触感革)シフトレバー(AT車)/シフトノブ(MT車)
・本革巻(高触感革)ハンドブレーキレバー(レッドステッチ)
・アルミパッド付スポーツペダル[アクセル、ブレーキ、クラッチ(MT車)、フットレスト]
・6スピーカー(フロント4+リヤ2)
・アクティブサウンドコントロール
・フルフロアアンダーカバー(フロア下、燃料タンク下)
これだけ、装備が充実しているのです。アレもコレも我慢を強いられる所謂「ベースグレード」とは一線を画す、十分な装備内容です。特に嬉しいのは、タイヤ+ホイール以外にパフォーマンスを分ける装備差が無いことでしょう。例えば、リヤにLSDが無いとか、キャリパが違うとか、そういう差が一切無いのです。極めて、良心的なグレード設定だと言えます。これなら、「R」を購入しても、何ら不足はない!と言い切ることも可能です。
「S」:充実した装備が魅力の、上級グレード
Sで追加される専用装備は以下の通り。
・215/40R18ハイパフォーマンスタイヤ&18インチアルミホイール(マットグレー)
・ウルトラスエード/本革シート(レッドステッチ&アクセント)
・フロントシートヒーター
・メーターバイザー/ドアショルダーパッド(ブランノーブ表皮巻)
・サンバイザー(運転席・助手席、バニティミラー+照明付)
・ステンレス製サイドシルプレート+アシストパッド
・ドアカーテシーランプ
・8スピーカー(フロント6+リヤ2+アンプ)
この装備を見ても明らかなように「S」は、ノーマルのまま愉しむキャラ設定。充実した装備は、手頃な価格で上質なクーペライフを愉しみたい方にも、十分満足できる内容でしょう。
ただ、一点気になるのが、恐らく将来的に追加されるであろう「STI」グレードです。それは恐らく、もっと充実した装備を誇り、よりハイグレードな仕立てと、より上質な乗り味を誇り、より良い再販価格を確保するでしょう。勿論、それが何年後にデビューするのかは、誰にも分かりません。少なくとも、ZC型ではモデルライフ終盤でしたから、待てど暮らせどチットモ。。。という事もあるでしょう。もし、いち早く新型BRZを手に入れたいのなら、迷うこと無くすぐに購入するべきです。
アイサイトを新たに標準装備し、安全性向上を果たした6AT仕様。
トランスミッションは、6MTと6ATの2種類。最大の話題は、AT仕様に初めてアイサイト(プリクラッシュブレーキ、クルーズコントロール)が搭載されたこと。これにより、キャラクターの差が、よりハッキリしています。
ただ、AT仕様だからと言って、味気ないクーペになってしまう訳ではありません。6ATは基本的にはZC型からのキャリーオーバーですが、中身はキッチリ進化。コーナリング時の不用意なシフトアップを抑えるアダプティブ制御を新採用。SPORTモードでは、コーナー進入時にダウンシフトさせ、脱出時には低いギヤで高いトラクションを確保します。また、ダウンシフト時にブリッピング制御を行うなど、より愉しめるATを実現しています。
AT仕様にアイサイトが搭載されているのは、2021年11月以降の新型車へのADAS義務付けを睨んでのこと。ただ、搭載されているのは最新の新世代アイサイトではなく、ver3系のBRZ専用仕様。その最大の特徴は、ステアリングアシストがオミットされていること。これは、BRZのピュアなフィーリングにステアリングアシストが良からぬ影響を少なからず与える、というのが理由。ステアリングフィールとステアリングインフォメーションに悪影響を与えてしまうので、これをわざわざ外したというのです。
新型レヴォーグの場合、2ピニオン仕様のパワステを新開発して、フィーリングとアシストの両立を図っています。ただ、2ピニオン仕様パワステ+ver3となれば、制御ロジックもゼロからやり直さねばなりません。それでは、コストが嵩み、価格上昇は必須です。
だからこそ、ソフト・ハード共に勝手知ったるver3を選んだのでしょう。BRZは、ピュアスポーツです。その目的は、ドライバーが最高に愉しめるクルマを、誰もが買える価格で実現すること。開発陣は、少しもブレることなく、開発に邁進したことが伺えます。
ベストバイはどれだ??グレードより先に選ぶべきは、トランスミッション。
では、ココからはベストバイを考えていきましょう。まず、選ぶべきはトランスミッションです。ATか、MTか。
まずは、AT仕様について考えてみましょう。
渋滞時の苦闘を覚悟できるなら、クルマの醍醐味を存分に味わうことのできるMTは、必ずや最高の選択になるでしょう。ただ、アイサイトのヘビーユーザだと、労力に天地ほどの差があるMTに、ちょっと気が引けるかも知れません。
MTという選択は、決して勲章ではありません。もし、苦痛が懸念されるのなら、迷う事無くATを選ぶべきです。ワイディングでは特に煩雑なシフトを強いられます。コーナリングを愉しむ余裕もなく、シフトだけで精一杯。。。だったら、ATの方がよっぽど愉しめるはずです。苦痛は往々にして愉しさを上回るのです。頑張ってMT買ってみたけど、どうにも辛いから2年で売却。。。そんな事になるなら、ATで長く愉しんだ方が幸せというもの。
また、保険料率が異なってくることも考慮せねばなりません。今日の任意保険はリスク細分型ですから、プリクラッシュブレーキ装着車は保険料が安くなる可能性が高いのです。保険料が高い若い方にとっては、重大な問題かも知れません。つまりは、アイサイト標準装備のAT仕様の方が、維持費が安いということです。
一方で、アイサイトが標準装備されるATでは、留意せねばならない点があります。それは、新車保証です。アイサイトは、自車速度を正確に演算し、衝突回避のタイミングを判断しています。そのため、例え車検範囲内であっても、タイヤ直径を変えることを推奨していません。例えば、「R」のAT仕様を購入して19インチにインチアップした場合、アイサイトに異常が生じても保証対象外となる可能性があるのです。勿論、一概には言えませんが、新車保証には最大限留意する必要があります。基本的には、純正タイヤサイズを維持する、これが鉄則でしょう。
ベストバイはどれだ??6MT仕様が誇る、かけがえのない一体感。ただ、苦労は覚悟。
MTモデルの最大の魅力は、何かに介在されない究極の一体感にあります。クルマの一挙手一投足は、すべて自らの意思の下にある。そういう絶対的主従関係が、MTモデルの理想であり、魅力です。
そして何より、MT車は運転手を育てます。乗れば乗るほど、上手くなっていく。走れば走るほど、もっともっと上手くなっていく。シフトアップが速くなった。シフトダウンがスムーズになった。もっと滑らかに走れるようになった。何も意識せずに、シフトを扱えるようになった。ヒール・アンド・トゥが出来るようになった!そうした成長の実感と満足感は、MT車ならではのものです。
新型BRZは、究極のピュアスポーツを目指して誕生しました。その醍醐味を思う存分味わうのなら、MT仕様の方が良いのは当然なのかも知れません。クルマの性能限界を越えつつ、それを操る興奮。それを御す喜び。ハイパフォーマンスモデルと違い、限界が低いからこそ、私たちでも達することのできる領域。だからこそ、求められる成熟したドライビングテクニック。技術と勇気と興奮と喜び。そこにこそ、ピュアスポーツの魅力が詰まっています。
MT仕様なら、カスタマイズの自由度は一気に広がります。車検範囲内であれば、基本的にカスタマイズは自由です。215/45R17仕様の「R」を購入して、19/35/R19仕様にすることも可能です。車高調を入れて、自分なりのハードな仕立てにすることもできます。自分だけのBRZにして愉しむことができます。前後バンパーを変えたり、GTウイングを取り付けるのも、勿論(車検範囲内であれば)自由です。
ただ、MTでも新車保証には同様に注意が必要です。例えば、エンジンECUを書き換えている場合、当然ながらエンジンに関する保証を受けるのは難しいでしょう。つまり、カスタマイズすると基本的に自己責任になるということは、肝に銘じておく必要があります。また、ネット販売を中心に、海外製品では法令違反となるのまま販売されているパーツも少なくありません。もし、カスタマイズの際にご不安であれば、取り付け前に購入先にご相談しておくのが良いでしょう。
ベストバイはどれだ??はてさて、「S」と「R」のどちらを選ぶべきか。そして、当店試乗車は。。。。
先述の通り、スポーツカーの愉しみの一つとして、自分だけのBRZに育てる「カスタマイズ」が挙げられます。全然カスタマイズを考えていない、、、変えてもマフラーくらい、、、という方なら「S」が良いでしょう。充実した装備がより良い満足を提供してくれるはずです。ただ、カスタマイズすることを前提で購入するとしたら、間違いなく「R」がオススメです。
スポーツカーのカスタマイズ、その1丁目1番地として挙げられるのがバケットシート。体をガッチリホールドすることでクルマとの一体感を飛躍的に向上させるアイテムです。コーナリングで横Gを受けると、体は多少なりともズレます。この瞬間、G変化を感じられない空白の時間が生まれます。タイヤが限界に至る感触、ズリって滑り出す瞬間、カウンターを当てるタイミング。こうしたラグは、クルマとの一体感をぶち壊しにします。幾ら優れた純正シートでも、バケットに勝るものはありません。
この場合、「S」を選んでしまうと、フロントシートヒータが装備されてしまいます。勿論、配線を殺しておけば良いのですが、何らかの不具合が出る可能性もあります。整備を承る立場としては、決してオススメできません。ですから、バケット交換が前提なら、間違いなく「R」がオススメです。
スタッドレスタイヤを購入する予定のある方も、「R」の方がオトクでしょう。純正ホイールに17インチのスタッドレスを履かせ、新規にお気に入りの夏タイヤ&ホイールセットを購入するというパターンです。「S」と「R」の価格差は、税抜き17万円。この価格差でタイヤ&ホイールセットを購入できる、そう考えても良いのかも知れません。
音にこだわる方なら、8スピーカーは魅力的でしょう。ただ、より性能の高い社外製スピーカーに交換すれば、6スピーカーでも十分と小生は安直に考えるのですが、皆さんは如何でしょうか。
スバルショップ三河安城和泉店では、新型BRZの試乗車を導入予定です。その装備は「R」の6MT。そしてボディカラーは、WRブルーパール。納車は、9月中旬を予定しています。到着次第詳しいインプレッションをお伝えしますので、ぜひお楽しみにお待ち下さい。