スバルショップ三河安城の最新情報。新型アウトバックは、ハイセンスな都会派オフローダー。| 2022年3月1日更新
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ニセモノのSUV vs ホンモノのクロスオーバー。アウトバックは手を抜かない。
2021年10月7日に発売を開始した新型アウトバック。都合6代目となるBT型アウトバックの日本仕様は、アイサイトXを標準搭載すると共に、1.8Lリーンバーンターボを新たに搭載。スバルの最新テクノロジーを凝縮した、フラッグシップモデルに相応しい垂涎の1台となりました。
6代目BT型アウトバックの最大の魅力は、米国市場で手堅い支持を得てきた、随一のクロスオーバーSUVであること。広大な大陸でのアウトドアユースは、日本とは比較にならない程ハード。スバルのSUVは、荒れ地、ガレ場、砂、泥濘、そして渡河。あらゆる環境で酷使される中で、信頼性と安全性、快適性を鍛え上げ、高い評価を確率してきました。
確かに日本では過剰性能かも知れません。でも、ホンモノとニセモノ。どちらが真のプレミアムなのか。それは誰しもが知ることでしょう。
窮余の策が功を奏す。起死回生の一打となった、アウトバック。
アウトバックは1994年に、スバルの窮余の一策として誕生しました。
それまで、貴重な4WD乗用ワゴンとして、レオーネ・バンは米国農業地帯で確かな人気を得ていました。走破性が高い割に燃費は十分で、素晴らしくリーズナブル。それでいて、とにかくタフ。力強い相棒として人気を得ていたのです。ところが、日本市場ではレオーネはジリ貧。3代目ともなると、ヘバル・ボローネと揶揄される始末。そこで、スバルが起死回生の一手として誕生させたのが、斬新なアーバン感覚のツーリングワゴンをコアとする、新型モデル・初代レガシィでした。
ただ、大きな誤算だったのが、米国市場での反応でした。余りにスタイリッシュ過ぎて、タフ感がゼロだったのです。当時、米国市場では急速にツーリングワゴンが衰退。変わって、SUVがブームの予兆を見せていました。しかし、スバルにはSUVを新規開発する余裕はありません。ただ、セダンだけでは米国販売を維持するのは不可能。。。
そこで、急遽考え出されたのが、既存モデルのSUV風。2代目レガシィをベースに車高を引き上げ、SUV風のトリムを追加。こうして開発されたのが、初代アウトバックです。
スバルは、アウトバックを安易なお手軽SUV風モデルとはしませんでした。サスペンションの仕様変更により最低地上高を190mmまで上げ、しっかりロードクリアランスを確保。オフロードでの走破性を実現しつつ、持ち前の重心の低さを活かして高い走行安定性を両立。オンロードでも、オフロードでも快適な、全く新たなクロスオーバー4WDモデルを作り上げたのです。
ユニークなTVCFも功を奏し、初代アウトバックは望外の好評を博します。ただ一つ誤算だったのは、SUSと呼んだセダンが不調だったこと。車高の高い珍妙なSUSは、3代目BL型まで設定されますが、4代目移行に際して廃止されています。また、2代目アウトバックには荷室を撤去して荷台としたピックアップバージョン、BAJAを追加。こちらも、当代限りで廃止されています。
セダン、ツーリングワゴンの命脈が途絶え、国内ではレガシィ唯一の牙城に。
アウトバックが米国市場に確固たる地位を築いたのは、4代目BR型でしょう。
5代目レガシィでは、米国市場でのフィードバックを受け、大胆にサイズアップ。ボディにもたっぷりとボリューム感を持たせ、アウトバックでこそ映えるデザインとしたのです。このモデルチェンジを以て、レガシィシリーズは主役交代。ツーリングワゴンを差し置いて、アウトバックが主役を演じることとなります。
たっぷり余裕のある4代目アウトバックは、米国ユーザに好評を博します。ここからスバルはアウトバックを中心に、一気に躍進を遂げていきます。10年連続で前年実績を更新し続け、遂には米国市場での販売台数を倍増させるのです。強いアーバン感覚がありつつ、タフネスユースにも応えるアウトバックは、泥臭さを好まない都市部のユーザに特に歓迎されます。窮余の一策が、会社を救ったのです。
ところが、国内市場での評価は全く逆でした。5代目レガシィは、熱心なスバルファンに不評だったのです。その分厚いボリューム感は軽快なBP型と特に対照的で、その乗り味もUSAライクなソフトなものに様変わりしていたからです。ただ、280ps級ターボモデルが維持されたのが、唯一の救いでした。その一方で、アッパークラスのユーザを新規に獲得するなど、少なくない貢献を果たしています。
2014年春にデビューしたBS型5代目アウトバックは、弟モデルのフォレスターの躍進を得て、更なる成功を手にします。これまでのボリューム感に加え、スバル車に欠けていた品質感をも獲得。クロスオーバーのパイオニアとして随一のポジションを手に入れたのです。その一方で、国内ユーザーには受け入れ難いニュースもありました。レヴォーグに血統を譲り渡し、ツーリングワゴンが姿を消したのです。更に、これを機会にターボモデルも消滅。レガシィの血脈はここに途絶えた、と考える方も多いことでしょう。
7代目レガシィは、実は2019年デビュー済み。2021年秋、漸く日本上陸。
2019年2月。7代目レガシィ・セダンが発表されます。続いて、4月に6代目アウトバックがデビュー。レガシィは、北米の地で新たなステージに突入します。ボディがさらにサイズアップ。ふくよかなデザインと相まって、更なる貫禄を得ての再登場です。新たにSGPをベースに、フルインナーフレーム構造をスバルとして初採用。その一方で、アイサイトはver3.5を継承していました。
ところが、日本では待てど暮らせど音沙汰ありません。6代目レガシィB4と5代目アウトバックの販売が継続されたのです。実は、この時右ハンドル仕様は先延ばしにされていました。漸く第一報が届いたのは、2021年1月のこと。
漸く右ハンドル仕様が発表されたのですが、何とその地はオーストラリア。何よりも驚かされたのは、米国仕様との仕様差です。デザインが大きく異なっている他、アイサイトが新型レヴォーグと共通のver.4仕様へと換装されていたのです。
この右ハンドル仕様は、実は後期型。米国仕様に先んじて発表されたものでした。なお、現時点でも北米仕様は前期型を継続販売。先春には特別仕様車WILDERNESSが追加されたことから、あと1年は前期型の販売が継続され、D型の登場を期してマイナーチェンジを実施するものと思われます。
この6代目アウトバック、米国仕様エンジンはフォレスター譲りの2.5L直噴NAと、アセント用の2.4L直噴ターボの2種類。ただ、最大トルク375Nmを誇るこのターボユニットは米国のみの設定で、中国、オーストラリア等の海外仕様では設定されません。
オーストラリアでの発表から、9ヶ月。2021年10月7日、遂に日本仕様が発表されます。注目のそのエンジンは、レヴォーグ譲りの1.8Lリーンバーンターボ一択。2.5L及び2.4Lターボは設定されず、シンプルなグレード構成となっています。
ボディは貫禄のサイズアップ。手堅い進化を遂げたBT型アウトバック。
6代目BT型アウトバックは、手堅いキープコンセプト。5代目アウトバックまで連綿と続いてきた伝統を継承しつつ、新たな時代へ向けて確実に発展・昇華させています。スバル独自のシンメトリカルAWDをコアに、高い走行安定性と悪路走破性を両立。さらに、明るく快適な室内空間により、高い居住性を確保。独自のリヤサスペンションレイアウトにより、広い荷室容量を確保。アウトバック本来の魅力をさらに磨き上げています。
新型ではこれに加え、世界屈指の安全性能、プレミアムSUVとしての高い質感とタフネス感、クラス標準を凌駕する燃費の実現を目標とし、世界唯一にして随一の”ホンモノ“のプレミアムクロスオーバーを実現しています。
ボディサイズは、全長を+50mm延長した4,870mm、全幅を35mm拡大した1,875mmとし、フラッグシップモデルに相応しい貫禄のサイズへと成長を遂げています。その一方で、ホイールベースは2,745mmをキープすることで、最小回転半径は5.5mを維持。サイズアップで懸念される取り回しへの影響を最小限に留めています。
サイズアップにも関わらず、ホイールベースをキープしたことで、居住空間はほぼ同等。ただ、リヤオーバーハングの延長に伴って、荷室を拡大。ゲート開口部の拡大も相まって、より使いやすく広大な荷室空間を実現しています。
有機的な前期型のイメージを転換。アーバンセンスでマイナーチェンジ。
エクステリアは、先代BS型の正常進化版。デザイン要素には大きな変更は無いものの、よりアグレッシブに作り込むことで、新たにドラマチックなデザインへと進化を果たしています。
BS型アウトバックは、シンプルなデザインが特徴でした。敢えて抑揚を抑えることで、落ち着いた大人の印象を与えていたのです。その一方、シンプル過ぎる余り、SUVらしい力強さにはもう一歩、という印象でした。
新型アウトバックでは、この弱点を克服。サイズアップの恩恵を活かし、分厚いパネル構成とすることで、情感の高い面変化を実現。ボリューミーで抑揚に富んだデザインをまとめ上げ、プレミアムクロスオーバーらしい圧倒的な存在感を実現しています。
前期型では、前後エンドに無塗装部分を大きく設定。そこに強い丸みを持たせることで、まるで深い森に棲む草食動物のような、有機的な香りの強いデザインを特徴としていました。これに対し、後期型ではフロントエンドを中心に直線基調に仕立て直すことで、イメージを転換。アーバン感覚の強い、より洗練された印象を与えます。後期型ではキャラ設定をツーリングワゴンとSUVのちょうど中間にリバランス。ツーリングワゴンの魅力とSUVのメリットの双方を備える、マルチなプレミアムクロスオーバーへと進化しています。
グレードは、アーバン志向のLimitedとアウトドア志向のX-BREAKの2種類。Limitedでは、各部にシルバー加飾を配置。キラメキ感と洗練性を強く感じさせます。一方、撥水加工シートを特徴とするX-BREAKでは、アウトドアで映えるシンプルなアピアランス。ホイールまでもブラックアウトすることで、タフネスイメージを強く前面に打ち出しています。
スバル至上最高。落ち着いた大人の雰囲気を醸し出すインテリア。
インテリアは、先代BS型とは一線を画する近代的なデザイン。正面には巨大なインフォテイメントシステムが鎮座し、メータパネルは全面液晶化。スイッチ類は最小限とされ、シンプルさが映えるデザインとなっています。レヴォーグ/WRX S4と近似性を感じさせますが、デビューが早いのはコチラの方。つまりは、BT型アウトバックの方がオリジナルです。
レヴォーグと異なるのは、新型アウトバックでは全グレード全仕様がアイサイトXを搭載していること。よって、全面液晶メータパネルとこれに連動するインフォテイメントシステムが標準搭載となります。メータは、コンベンショナルなメータモードとマップモードの他、グラフィカルに作動状況を表示するアイサイトモードの3つから選択が可能です。
インフォテイメントシステムの導入によって、ダッシュボード上のスイッチはタッチパネル内に移動。エアコンやシートヒータを含め、殆どの設定・操作は画面上で実施することになります。
ハンズオフ特認車両で義務付けられているドライバーモニタリングシステムは、インフォテイメントシステム上に配置されています。バルクヘッド高さが異なるため、レヴォーグとは形状が少々異なっています。
インテリアは、計4種類と多めの設定。上級グレードLimitedの本革仕様ブラック/タンと、ファブリックの計3種。X-BREAKには撥水仕様が用意されています。
中でも、新型アウトバックを象徴するのが、Limitedに設定されるナッパレザー仕様でしょう。ナッパレザーは、しなやかな肌触りと滑らかさが特徴。高い耐久性も備えた上質な本革として知られています。特にオススメは、オレンジステッチと組み合わされるタン。ダッシュボードのパネルも大胆にタンカラーとなるため、従来のスバル車には無い刺激的なインテリアが実現します。