スバルショップ三河安城の最新情報。インプレッサ/クロストレックが年次改良、C型に。| 2025年7月25日更新




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インプレッサ/クロストレックが年次改良。C型へ進化。
2022年秋に、装いも新たに登場した6代目インプレッサ/クロストレック兄弟。それから、約3年。2025年夏、2つのモデルはC型へ進化します。B型の登場が2024年9月ですから、10ヶ月で年次改良を実施したことになります。
C型への年次改良と言っても、話題はそう多くありません。スバル社内の方針変更により、外装変更を伴うマイナーチェンジは廃止し、年次改良は最小限に留めることとなっているからです。そのため、内容はボディカラーの差し替えと特別仕様車の追加が主体。かつてのように、足回りのセットアップが変わった、とかはありませんので悪しからず。

アイサイトを中心に、安全機能がさらに充実。
まずは、インプレッサ/クロストレック共通の機能上の改善点について見ていきましょう。今回の改良は、安全装備に集中しています。
■ドライバー異常時対応システム[ドライバーモニタリングシステム連携]:全グレード
わき見や居眠りなど、ドライバーモニタリングシステムを通じて、運転状態に異常があると判断した際に作動するのが、ドライバー異常時対応システムです。速やかにドライバーに警告で注意を促した後、顕著な反応が認められないなど、安全上問題がある場合にシステムが作動。自動的にハザードランプやホーン吹鳴によって周囲に警告を促しつつ、同一車線内で自動停止させます。今回は、システムの改良に伴い、システム作動中の初期段階で、コーストダウン(≒アクセルOFF)とパルスブレーキを採用すると共に、次の減速開始時点でハザードランプが点灯するよう改善がなされています。
■アイサイトX機能向上:クロストレック Premium S:HEV EX
上記同様に、ドライバーモニタリングシステムとの連携を強化。アクティブレーンチェンジアシストの作動条件に、ドライバーモニタリングシステムの注意・警告の有無を追加した他、レーンチェンジ中に注意警告があった場合に作動を中止します。
■安全装備の標準装備化:インプレッサ ST
唯一の非ハイブリッドグレードである、インプレッサのSTで安全装備が標準装備化されます。対象は、スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)/エマージェンシーレーンキープアシスト/緊急時プリクラッシュステアリングの3点。
今回の改良点だけ見ても、スバルが如何に安全に注力しているかが理解できるでしょう。2030年死亡事故ゼロの公約実現まで、残り5年。スバルの挑戦は、さらに加速していくことでしょう。
この他、11.6インチインフォテイメントディスプレイ非装備車が廃止。これにより、全グレードがインフォテイメント装備となります。なお、引き続きナビゲーション機能の有無は、メーカーオプションで選択可能です。このナビゲーション機能は、他OEMのように後の追加は一切不可能ですから、十分ご留意ください。

驚きのボディカラー刷新。オフショア廃止で、カーキが追加!
今回の年次改良に於ける最大の話題は、クロストレックのボディカラー刷新。何と!カタログ兼イメージカラーであり、最量販カラーだったオフショアブルーが廃止!!これに合わせ、鮮やかな空色が特徴のオアシスブルー、ブルーメタリック系のデイブレイクブルー・パールも廃止となっています。
代わって投入されたのは、何とブルー系ではなく、イエロー系。GP系で話題になった、デザートカーキを彷彿とさせるサンドデューン・パールと、黄緑系のシトロンイエロー・パールの2色。つまりは合計8色で、都合1色の減少。
サンドデューン・パールは、新たに大役たるイメージカラーを務める、スバル期待の新色。サンド=砂≒デザート=砂漠が示すように、デザートカーキの後継色の位置付け。異なるのはオプションカラーとされたことで、+3万円の設定。デザートカーキより、少々明るめ、彩度はやや低めのカラーのようです。
もう一方の新色シトロンイエロー・パールは、かつてのXV HYBRIDのプラズマグリーン・パールを思い起こす、鮮やかなイエローグリーン。こちらもオプションカラーで、+3万円の設定です。プラズマグリーン・パールと比べると、黄色みが強いようで、より彩度が高いカラーとなるようです。
不可解なのは、オフショアブルーが廃止された理由です。クロストレックではとにかく好評で、直近では3割近くを占めていた人気色。SK型フォレスターやレヴォーグなどの限定色にも採用されており、新たなスバルのイメージカラーとの感覚さえ。。。にも関わらず、突然の廃止。初代レヴォーグのスティールブルーグレー・メタリックのように、ちょっと不人気なら納得できますが、年齢を問わず人気色だっただけに、ん〜何とも納得がいきません。。。(なぜって、拙者の試乗車がオフショアブルー。。。)
兎にも角にも、クロストレックはこれでイメージ激変。スタイリングはそのままながら、カラーの刷新によって、イメージも刷新。心機一転、モデルライフ後半に突入する、という寸法でしょう。


クロストレックに特別仕様車「Style Edition」が登場。
もちろん、話題はこれだけじゃありません。クロストレックには、e-BOXER搭載のLimitedに「Stye Edition」なる特別仕様車が登場しています。
■「Limited Style Edition」の主な特別装備
・4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ付ルミネセントメーター(イエローリング照明)
・本革巻シフトレバー(ブレイズガンメタリック加飾)&シフトブーツ(イエローステッチ)
・本革巻ステアリングホイール(イエローステッチ、ブレイズガンメタリック加飾)
・イエロー塗装加飾付LEDフロントフォグランプ
・18インチアルミホイール(ダークメタリック塗装)
・リヤガーニッシュ(ブラック塗装)
・シート表皮 トリコット/トリコット[グレー/イエロー(シルバー&イエローステッチ)]
・フロアコンソールリッド&ドアトリム&ドアアームレスト(イエローステッチ)
エクステリアでの識別ポイントは、ブラック系の各部加飾とイエローのフォグランプカバー。インテリアでは、シートやステッチなどに、ワンポイントのイエローの差し色が鮮やかです。
目を引くのは、ルーフスポイラーに加え、リヤウインドウを囲むガーニッシュがすべてブラック塗装となったこと。これにより、スバルエンブレム周囲がボディーカラーではなく、ブラック塗装となるので、グッと引き締まったテールエンドになるはず。サンドデューン・パールだと、どのような映えるのか。実物を見るのが愉しみです。なお、イエロー同士で色が合わないのか。Style Editionでは、新色シトロンイエロー・パールは選択できない設定となっています。


インプレッサにも特別仕様車「Style Edition」が登場。
続いては、インプレッサの特別仕様車。悲しいかな、栄光のインプレッサも今やフツーのエントリーモデル。売れ筋グレードは、非ハイブリッドのST。キッカケは、1.5t超えのe-BOXER搭載車よりも、軽快なパッケージングがジャーナリスト陣に好評だったこと。もちろん、シンプルが故に価格も手頃な割に、スバルならではの高い安全性能が手に入れられるのも、好評な理由の一つ。
STの好評を受け、スバルは繰り返しテコ入れを実施。というのも、当初のSTは完全なる廉価グレード扱い。サイドスポイラーやフォグランプもレスで、ちょっと悲しいアピアランス。そこで2024年9月に登場したのが、ST Smart Edition。LEDヘッドランプ、フォグランプ、サイドスポイラーを装備した特別仕様車で、上位グレード並みとしたもの。続いて、2025年3月にはST Black Selectionが追加。ホイール、サイドスポイラー等をブラックでコーディネートした特別仕様車となっています。
そして、今回。新たに追加されるのが、ST Style Edition。Black Selectionをベースに、インテリアで差別を図ったもの。ややこしいのは、このStyle EditionはST-H仕様も存在すること。ST-H並みとする目的のSmart Editionは不要にしても、Black SelectionがST-Hで選択できないのは、ちょっとややこしい。。。
■「ST/ST-H Style Edition」の主な特別装備
・フルLEDハイ&ロービームランプ※
・アルミパッド付スポーツペダル(アクセル、ブレーキ、フットレスト)※
・運転席10ウェイ&助手席8ウェイパワーシート※
・ステアリングヒーター&フロントシートヒーター※
・17インチアルミホイール(ダークメタリック塗装)
・シート表皮 ジャージ/トリコット[ブラック/レッド(シルバー&レッドステッチ)]
・本革巻シフトレバー(ブレイズガンメタリック加飾)&シフトブーツ(レッドステッチ)
・インパネ加飾パネル(カーボン調ブレイズガンメタリック加飾)
・ブラックルーフ&ピラートリム
※ST Style Editionのみ追加装備。ST-Hではベース車に装備済み。
Style Editionは、スバルお得意のブラックでコーディネートした特別仕様車。簡単に言えば、STにインテリアの異なるブラック仕様が登場し、ST-Hに初めてブラック仕様が登場したと考えるのがシンプルでしょう。


インプレッサ・・・・かつての栄光は昔日の彼方。
今回の改良によって、GU系インプレッサ/クロストレックもモデルライフ中盤。ここで気になるのは、インプレッサのイメージが地盤沈下していること。レガシィ亡き今、国内では最も長い歴史を持つモデルとなったインプレッサ。(まぁ、名前だけならREXが一番古いんですけど。)そのブランドイメージが低下していくのは、惜しい気がします。
マルク・アレン、ユハ・カンクネン、カルロス・サインツ、コリン・マクレー、リチャード・バーンズ、トミ・マキネン、ペター・ソルベルグ。綺羅星の如きスターに操られ、ボクサーサウンドを奏でつつ、WRCを鮮やかなブルーに染め上げたインプレッサ。その鮮烈なイメージは、ランチア・デルタやセリカ・GT-FOUR、フォード・エスコート、アウディ・クワトロ、プジョー・205GTiなど、歴代の名車に匹敵するもの。それが今や、昔日の彼方。廉価グレードが売れ筋のエントリーモデルとは。。。嘆
先代GT型では、モデルライフ終盤にSTI Sportを追加しています。しかし、それは足回りだけのお気楽チューン。インプレッサの名に見合うものではありませんでした。「インプレッサ+STI」を名乗るからには、その名にし負うものでなければなりません。世界から見れば、インプレッサという名はレガシィが足元にも及ばないほど、崇高なものなのです。
だったら、、、クロストレック・スポーツに名前を変えて、インプレッサは10年後にでもハイパフォーマンスモデルとして復活させるべき。なんて、思ってみたりして。
兎にも角にも、フォレスターの一本足打法は困りもの。インプレッサ/クロストレックのもう一度の奮起、期待したい処です。

2025年7月 インプレッサ/クロストレックC型










