BTCC開幕!ブランズハッチ。公式ムービーを追加。 [2018年04月21日更新]
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ディフェンディングチャンピオンとして、BTCCに挑むスバル!
昨年、参戦2年目にして見事にタイトルを獲得した、TeamBMRのスバル・レヴォーグ。2017年シーズンは、少々FR勢に有利だったと見え、タイトル争いはレヴォーグと同じくFRのBMWとの一騎打ちとなりました。
これを受けて、BTCCは2018年シーズンへ向けて、レギュレーションを修正。FF勢との均衡を狙っています。また、昨年中盤に危険なクラッシュが多発し、負傷者も複数発生。この事態を重く見たBTCCは、厳しいペナルティ制度を導入。過剰に激しいバトルの抑制を図っています。激しいバトルが信条のBTCCのこと。今年も、激アツのバトルが繰り広げられることでしょう。
さて、4月8日に開催された2018年の開幕ラウンド、ブランズハッチ。我らがスバル勢は、如何なる戦いを繰り広げたのでしょうか?ディフェンディングチャンピオンのアシュリー・サットンの戦いや如何に!
かなり激変。各チームの2018年体制。
TeamBMRのレヴォーグは、3台体制へ縮小。チャンピオンのサットンをエースに、伝説のハコ使いジェイソン・プラトをセカンドドライバー、もう1台ジョシュ・プライスが加わります。
対するBMW勢は、ワークス格のWSRはアンドリュー・ジョーダン、コリン・ターキントン、ロブ・コラードの3台体制。2016年、2017年と僅差でタイトルを逃してきたBMW勢は、悲願のタイトル奪取へ挑みます。
ホンダ勢は、ワークス格のチーム・ダイナミクスはゴードン・シェドンが離脱。マット・ニールと新たにダン・カミッシュが加入し、新型シビックType-Rを駆ります。サテライトのユーロテックはシャシーはそのままながら、エンジンを共通エンジンからホンダ製に変更。ジャック・ゴフとブレット・スミスがワークスに戦いを挑みます。ホンダ勢は、更に2台が加わり、総勢6台を擁します。
今年は、ロブ・オースティンが新登場のアルファロメオ・ジュリエッタで参戦。メルセデスやフォードもそれぞれ体制を強化。ニューカマーも加わった、今年のBTCC。より一層激しい戦いが予想されます。
Rd.1:優勝はBMWのジャック・ゴフ。サットンは7位。
いよいよ開幕を迎えたBTCC。2018年シーズン最初の予選、好調が続くBMW勢と対象的に、スバル勢は大苦戦。エースのサットンは、何と18位!プラトも29位、プライスは31位と下位に沈みます。PPは、ユーロテックのジャック・ゴフ。サム・トルドフのフォード・フォーカスRSが続きます。3位はターキントン、4位にカミッシュ、ジョーダンが5位。
27周のレースは、ウェットの難しいコンディションの中でスタート。FR勢有利の状況の中、ジャック・ゴフが危なげなくトップをキープ。上位は、BMWとホンダ勢の戦いとなります。早速のクラッシュでセーフティカーが導入されると、ジャック・ゴフがリスタート後もリード。これを、ターキントンのBMWが追います。オースティンのアルファは、8周目に早くもサスペンションを折ってリタイヤ。トップ争いは、ゴフとターキントンの一騎打ちとなります。
サットンのレヴォーグは、下位から諦めずに上位を追っていきます。さすが、ディフェンディングチャンピオン。混戦をスルスルと抜け出して、13周目には11位に浮上。レース終盤、スマイリーとコールを抜いて8位。更に、前方のカミッシュに仕掛けていき、フィニッシュ直前にパス!7位でのフィニッシュとなりました。
優勝は、ゴフ。オリジナルエンジンに切り替えての見事な優勝。2位、3位はターキントンとジョーダンのBMW勢が獲得しています。
Rd.2:終盤に大どんでん返し!ヴォクスホールのプロクターが優勝!!
フォーメーションラップで、いきなりスタートに失敗したのがターキントン。彼はこのレース、27位に終わります。
レースは序盤から、屈指の強豪が争ういつも通りの激戦。ところが、レース終盤に差し掛かると、レコードラインがどんどん乾いていきます。此処で一気に上位に躍り出たのが、スリックタイヤの掛けに出たプライベータの面々。レース終盤は、稀に見る大混乱となるのです。
サットンは序盤から5位に付けて、トップ争いを伺う理想通りの展開。ところが、序盤上位にいたチルトンのフォーカスが一気に後退。この辺りから、ウェットタイヤ勢は厳しくなってくるのです。
モファットのメルセデスを除いて、スリックタイヤ勢はマイナーな面々ばかり。ところが、残り7周を切ると、一気に上位勢に迫っていきます。3位を走るサットンは21周目、ラインがワイドになると一気にパスされて後退。抜いていったのは、ドライタイヤ勢。22周目には、ゴフとオースティンの2台もパス。これで、トップは、モファット!これに、プロクターのヴォクスホールが続きます。ファイナルラップ、プロクターにプッシュされたモファットが、ウォールにヒット!
優勝は、プロクター。2位にパサートCCのジェイク・ヒル、3位にオリー・ジャクソンのA4。モファットは4位でした。スバル勢は12位にサットン、プラトは22位、プライスは23位に終わっています。
Rd.3:名手イングラムが、強さを見せて優勝。3位は初登場のアルファロメオ・ジュリエッタ。
Rd.2で6位だった、オースティンのアルファが素晴らしいスタート。イングラムのトヨタは、序盤7位から上位を伺います。2周目、セーフティカー。リスタートで、イングラムは一気に3位に浮上します。4位にいたモファットは、また押し出されて下位に転落!彼にとっては、辛い1日だったようです。
7周目には、イングラムは2位浮上。トップのオースティンに迫っていきます。10周目、サットンは10位を狙って仕掛けますが、押し出されて一歩後退。なかなか上位浮上のキッカケを掴めません。
白熱するトップ争いは、13周目。まるまる半周に渡ってサイドbyサイドのギリギリの攻防を繰り広げ、イングラムがトップを奪取。
サットンは、やっと4位グループの後方に追いつきます。16周目には、9位浮上。更にペースを上げたサットンは、19周目には一気に5位まで追い上げていき、24周目にはブッシェルのパサートCCをパス!4位争いにいたメルセデスのモーガンは、サットンの更に前を行き、同じく24周目にはオースティンとバンパーtoバンパーへ。
優勝は、イングラムのトヨタ・アヴェンシス。2位はファイナルラップの1コーナーでオースティンを抜いたモーガン。オースティンは、BTCC初登場のアルファロメオ・ジュリエッタを3位表彰台へ導きます。
12位からスタートしたサットンは、4位を獲得!一方、プラトは良い所がなく19位、プライスは28位に終わりました。
厳しい状況ながら、上位に食い込んだサットンはさすがの一言。ただ、プラトが下位に沈むということは根本的にポテンシャル不足。今シーズンのBTCC、スバル勢にはラクな展開とはならないかも知れません。ただ、TeamBMRは毎年春はなぜか不得意。シリーズ中盤戦へ向けての巻き返しに期待したい所です。