Japan Mobility Show 2025開幕!出展車両を徹底分析。Youtube版もお願いします。 [2025年10月29日更新]
ニュース ピックアップ [ モーターショー ]
Japan Mobility Show 2025...
2025年10月29日 スバル
Japan Mobility Show 2025...
2025年10月30日 スバル
スバル内部に大変化??「Japan Mobili...
2025年10月20日 スバル
「東京オートサロン2025」出展概要に隠された謎...
2024年12月22日 スバル
オートサロンとCES、進む二極化。...
2024年02月04日 スバル
JAPAN MOBILITY SHOW 2023...
2023年10月12日 スバル
東京オートサロン2023開幕。公式フォトをアップ...
2023年01月13日 スバル
スバル、東京オートサロン2023の出展概要を発表...
2022年12月29日 スバル
次のページ>>1 2
Japan Mobility Show 2025開幕!出展車両を徹底分析。
音声 by 動画制作会社VIDWEB
10月29日を皮切りに華々しく開幕した、Jpaan Mobility Show 2025。各OEMともに、展示内容には力が入っており、日本の自動車産業が「新しいスタートライン」に立とうとしていることを伺わせるものとなりました。
今回は、スバルが出展した各車両のアウトラインを解説するとともに、その裏側に秘められた意図について考えていきましょう。なお、今回の記事は「すべて小生の予測」に基づいたもの。メーカー公式情報とは、何の関係もございませんので、あしからず。
さて、今回もYoutube聞き流し動画版を制作しました。長々文章を読むのは、疲れる。。。とか、電車移動だから、クルマ移動だから、読むのは無理!という方。ぜひ、動画版をご利用ください。それでもって、ぜひ、チャンネル登録をお願いします。
Performance-E STI concept:世界初公開
シャープなフロントエンドの造形から、4Drクーペボディであると思われたPerformance-E。正解は、5Drファストバックでした。ショーカーにしては、全高は比較的高く取られ、充分に現実性のあるパッケージングを構成しています。もちろん、自走は不可能なモックアップ。単なるデザインコンセプトに過ぎません。
ただ、スバルが掲げる「2030年販売台数の半分をBEV化」を考えると、Performance-Eを現実性の薄いデザインコンセプトと断じるのは早計でしょう。まず、考慮せねばならないのは、なぜ5Drファストバックとしたのか、という点。
スバルはこれまで、このようなボディ形状のモデルをラインナップしたことはありません。安全性、居住性、積載性及び全周視界確保を鉄則とするスバルでは、このような形状は適切ではない、とされてきたからです。ただ、パノラミックビューモニタが標準化された現在、直接的な視界は安全性上は必須ではありません。センサーと組み合わせれば、寧ろ死角を一掃することも可能でしょう。つまり、デザインの制約は撤廃することが可能です。
この点を考慮すれば、このPerformance-Eから2点が予測可能です。一つは、BEVのハイパフォーマンスモデルが誕生すること。もう一つは、ICE及びBEVに限らず、5Drファストバックモデルが登場する可能性がある、ということ。
BEVのハイパフォーマンスモデルは、スバルが長年模索してきたもので、過去には信地旋回可能なAWD試作車をテストしていたこともありました。現在は、アイシンと次世代e-Axleを共同開発中で、その成果を極限まで織り込んだモデルとして、ハイパフォーマンスモデルが登場するものと思われます。登場時期にも依りますが、国内初のBEVハイパフォーマンスモデルとなる可能性もあるでしょう。
続いて、5Drファストバックとした点について考えてみましょう。このモデルは、次期レヴォーグ/WRXの有り様を提案しているとは考えられないでしょうか。登場から既に6年を経過しているレヴォーグ/WRX。今回のJMS2025では、その後継モデルの登場を期待する声もありました。しかし、今回のショーを見回してみても、それに相当するような展示車両はありません。その点を考えれば、このPerformance-Eが妙に現実感のある5Drファストバックで登場した、「意味」を見出すことができます。
次期レヴォーグ/WRXでは、レイバックの存在が重要度を増すと考えられます。次期レイバックは、先代アウトバックの後継モデルとして位置づけられるはずで、相当の存在感を持って登場することでしょう。実際の販売台数では、レイバックが6割強を占めるようになるはずです。しかも、スバルは現在、8車種のBEVラインナップへ向け全力投球中。これに加え、BEVが後退する米国市場向けに、既存モデルのモデルチェンジも並行して実施せねばなりません。つまり、少々キャパオーバー気味。
そんな逼迫した状況下で、レヴォーグ/WRXを別々のボディで開発するのは現実的ではありません。そこで考えられるのが、ボディの共用、5Drファストバック化なのです。ただ、次期WRXがどうなるか、には次のPerformance-Bが深く関わってきます。

Performance-B STI concept:世界初公開
今回、最大のサプライズはこのPerformance-Bでした。今年の富士24時間のプレスカンファレンスで登場が予告された、ハイパフォーマンスMTモデル。それが、このPerformance-Bです。ところが、まさかの5Dr。。。インプレッサベースとは、全く予想外でした。というのも、小生の予想では、現行WRXの最後を飾るSTIコンプリートカー、つまりVBHの特装車として登場する、と考えていたからです。
しかし、これは完全なニューモデル。。。けれど、小生は何か納得いかないものを感じます。少々、デザインが古臭く感じるのです。意図的なものかも知れませんが、とても2026年にデビュー、という感じには見えません。特に、フロントエンド各部の造形は、4〜5年前の印象。もう少し、エッジが効いてもイイように感じますし、LEDを前提とした造形があっても良いように思うのです。
さぁ、何でなのか。一つ考えられるとすれば、前々回に登場させるべきものが、何らかの理由で「お蔵入り」扱いとなったが、今回改めて登場したというストーリー。今から4年前と言えば、コロナ禍の真っ只中で、スバルはCAFE規制と悪戦苦闘中。とても、燃費の悪いハイパフォーマンスモデルを登場させるような状況ではありませんでした。しかし、S:HEVの登場によりCAFE規制に対し余裕が生まれ、ハイパフォーマンスモデルを登場させる「余地」が生まれました。そこで、改めて登場の機会を得た、という見立てはどうでしょうか。
少なくとも、スバルがハイパフォーマンスMTモデルを販売するのは確実。けれど、何故にわざわざインプレッサベースなのか。一つ考えられるのは、パフォーマンス上の理由。S210を見ても分かる通り、FA24DITは300psが限界。これを、1.5tを超えるWRXに搭載しても、ファンの期待するパフォーマンスを得ることはできません。そこで、1390kgのインプレッサなら、300psでも充分なパフォーマンスを得ることができるはずです。さらに言えば、テールエンドの短さは、ラリー等に投入した際にもメリットがあります。つまり、より「STI」に相応しいパフォーマンスを実現できる、というワケです。
別の理由は、レヴォーグ/WRXをベースとすれば、残りモデルライフが短いために、余命が限られてしまう、というもの。この考えに沿えば、このPerformance-Bの市販モデルは、台数限定ではなく、カタログモデルとして扱われる、ということになります。この場合、V系のWRXは発展的に廃止。再び、B系にWRXが戻ってくる、ことになるでしょう。となると、レヴォーグ/WRXは統合ではなく、WRXの廃止、と考えるのが自然なのかも知れません。ただ、これが本当にお蔵入りカーなら、今の計画は違っているかも知れません。となると。。。
何れにせよ、ファンにとって幸いなのは、スバルがハイパフォーマンスモデルの命脈を断つつもりは「今の処ない」という点。現経営陣は、積極的なブランド強化を図っており、今後もさらなる展開が期待されます。「売れないモデルは要らない」という営業畑路線を放棄し、ワクワクドキドキを重視する新経営陣の姿勢は、大いに評価すべきでしょう。

Trailseeker prototype:日本仕様初公開
スバルBEV第2弾として登場するのが、このトレイルシーカー。ソルテラの後期型をストレッチした、ツーリングワゴン仕様です。
では、トレイルシーカーより一足先に11月27日より発売が開始された、後期型ソルテラを見ていきましょう。2021年の登場以来、5年目を迎えたソルテラ。言わずと知れた、トヨタとのアライアンスモデルであり、生産はトヨタ側で行われます。今回のビッグマイナーにより、フロントエンドを前面刷新。さらに、不評だった無塗装部分はブラックとした他、カラー限定ながらボディ同色仕様も選択可能になっています。
また、リチウムイオンバッテリは容量を拡大した他、制御を改良。これにより、航続距離を最大746kmまで延長しています。さらに、バッテリープレコンディショニングの搭載により、低温時に於ける充電量10%→80%までの急速充電時間を約28分まで短縮。あらゆる環境下に於いて、実用性を改善しています。
さらに、モータを高出力化し、動力性能を向上させています。これにより、実用性とエコ性能を重視する余り、抑え気味だった加速性能を改善しています。また、スバルの技術を活かして、サスペンション、電動パワステ、AWD制御の改善を図っています。
とまぁ、ここまでは後期型ソルテラの話。トレイルシーカーの詳細は追って公開されるので、詳しくは店頭にてお尋ねください。

Forester Wilderness prototype:参考出品
スバル・オブ・アメリカと比べた時、スバル本社に圧倒的に足りなかったもの。それは、遊び心。すなわち、ドキドキワクワクです。消費者は、常によりビビッドで、自らに刺激と成長をもたらす耐久消費財に興味を示すもの。そういう意味で、ここ10年のスバルには「遊び心が足りなかった」のは、誰しもが否定できないことでしょう。
その最たる存在が、Wildernessシリーズ。米国では、クロストレック、フォレスター、アウトバックとラインナップされてきた、スバル垂涎のオフローダー仕様で、オールテレインのタイヤとゴツゴツとしたタフネスイメージが特徴。遊び心満載のWildernessは、米国スバルのブランドイメージを牽引する存在となっています。そのWildernessが、漸く日本でも展開されることとなりました。
なぜ、今になって、、、というのは、コチラもCAFE規制の影響。S:HEVの登場によって、CAFE規制に対して余裕ができたために、多少燃費に劣る特装車をラインナップすることが可能になったのです。注目だったマフラーは、1本出し。つまり、S:HEV仕様。ファンとしてはターボ仕様が欲しい処でしょうが、S:HEVなら燃費が悪化しても影響は最小限、というのが狙いでしょうか。
そして、Wilderness第1弾となるのは、、、、クロストレック!!え・・・!?と思う方も多いでしょう。小生もその一人。なぜ、JMS期間中の発表なのに、実車がブースに無いのか。。。まぁ、クロストレックは限定500台で、変化は最小限。それと比べれば、このフォレスターは、ド派手の一言。鉄板部分以外はすべて専用品で、大人しめだったフォレスターのイメージが激変しています。そういう意味でも、フォレスター・Wildernessの方が、ショー向きと言えるでしょう。
マッド仕様のボディカラーは、恐らくショー専用でしょうが、スタイリングは迫力充分。ガッツリ泥汚れが似合いそうな雰囲気が、全身から溢れています。ただ、コチラは参考出品。もちろん、ココまで造り込んでありますし、わざわざ右ハンドルなので、市販は間違いないでしょう。けれど、クロストレック同様に台数限定になるのか、カタログモデルとなるのか、は不明です。何れにせよ、相当「お金は掛かってる」ので、お蔵入りってことだけは無いでしょう。折角なので、カタログモデルでお願いしたい処ですが、バク売れ必死。となると、フォレスター全体の納期が、、、また伸びる。コチラとしては、悲喜こもごもでございます。
Outback Wilderness prototype:参考出品
遊び心といえば、このアウトバックでしょう。先代モデルの販売終了時に、「アウトバックの後継車はありません」と、散々お知らせしてきただけに、何故、今頃?と思う方も多いことでしょう。そりゃ、その通りです。だって、コチラは左ハンドル仕様。つまり、このまま日本での販売はできません。けれど、これが遊び心ってもんです。イイんです。JMSは、お祭りなんですから。
だって、考えてみてください。Wildernessがフォレスターじゃなくてクロストレックで、トレイルシーカーじゃなくて後期型ソルテラで、アウトバックの代わりにレヴォーグのV-SPORTで、パストラーナのGLじゃなくてニュルのS4が置いてあったら。。。。私は素通りします。だから、イイんです。コレが。このノリが。あぁ、やっとスバルがスバルらしくなってきた!
というワケで、ファンの皆さんのご期待はあるでしょうが、新型アウトバックの国内導入は厳しいのが現実です。なぜなら、右ハンドル仕様を造るのは、思ったほど単純ではないから。インパネ、ブレーキマスターバック等々、各部の設計変更はもちろん、衝突安全規制対策、アイサイトの再セッティングなど、やる事は年々増える一方。なので、今回のJMSで英断が下ったとしても、登場は早くて3年後。。。
ただ、可能性がないワケではありません。一つは、米国からの逆輸入。月販1000台もあれば、彼の国の大統領もさぞお喜びのことでしょう。。。ところが、残念!新型アウトバックは、国内矢島工場での生産。ちっとも、米国側にメリットがないのです。現在、米国で生産しているのは、米国向けフォレスター、クロストレック、そしてアセントの3車種。となると、先日の首脳会談で恐らく決定したであろう、米国製自動車の積極輸入も、アウトバック国内導入のチャンスとはなりません。ただ、貿易障壁として指摘されている、車両各部の規制は緩和される可能性があります。そうなると、アウトバックが最小限の変更で、つまり左ハンドル仕様のまま販売、というストーリーはあり得るかも。
それとは別に、アセントの今後も気になります。登場から相当な年数を重ねたアセントが、このアウトバックの3列仕様となる可能性も否定できません。アセントは米国生産ですから、逆輸入が可能です。実は、コチラには開発段階から右ハンドルが想定されていて、、、、という展開は無理筋でしょうか。そうなれば、皆さん待望の3列SUVが爆誕!となるのですが。。。まぁ、期待しましょう。そして、会場で熱心にラブコールを送るしかありません!
1983 Subaru GL Family Huckster:参考出品
最後が、パストラーナの遊び心満載の「1983 Subaru GL Family Huckster」。見るからに、ブッ飛んでますね。サイコーです。ブレーキングの時は、パカっと開いてエアブレーキ。意味があるかは分かりませんが、この遊び心がたまりません。先日の拙稿に掲載したYoutubeでは、「360」のエアに失敗して、盛大にひっくり返っていた、この個体。大丈夫だったんでしょうか。ドライバーのパストラーナは、ケガの絶えない方らしいですが。。。
でも、素晴らしいです。この位の遊び心が嬉しいです。スバルに足りなかったのは、コレなんですから。有り難いことです。これまで、スバル本社のガン無視を尻目に、スバル・オブ・アメリカは彼らの活動にひたむきに支援を続けてきたのです。まぁ、酷いものです。グッドウッドで喝采を浴びても、スバル本社は完全無視でしたから。。。
コレなら、「次なる活動」も期待できるのではないでしょうか。小生が期待するのは、何と言ってもダカール。あのクレイジーなオフローダーのビジュアルは、素晴らしく刺激的です。長年出場し続けているトヨタも、ダカールよりWRC優先なので、国内枠はポッカリ空いています。かつての三菱のように、あのパジェロのように、何処までも広いサハラ砂漠を疾走するスバルが見たい!パストラーナさん、出てくれないですかね。。。
次のページ>>1 2
スバルショップ三河安城 店舗案内

>>最新情報一覧



