トライベッカ後継車、まもなくベールを脱ぐ。 [2016年11月17日更新]
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「VIZIV-7 CONCEPT」のサイズが示す、SGPの可能性。
全長5,200mm✕全幅2,030mm✕全高1,860mm、2990mmに達するホイールベース。2.5tは優に超える車重。そんな巨大なボディを有するVIZIV-7。このVIZIV-7は、新型インプレッサと共にデビューした、スバルの新世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM(以下SGP)」のキャパシティそのものを示しています。逆に言えば、SGPはこのパッケージングを許容するキャパシティを持っている、その証左でもあります。
400ps級のGTクーペや、HVを備える500ps級のWRXなど、その可能性に夢が広がります。
Subaru of Americaはそのブランドイメージを死守すべく、ラリークロスや国内ラリー選手権、マン島TTなどで必死にモータースポーツ活動を展開しています。しかし、その活動はブランドイメージの維持で精一杯といったところで、イメージアップにはより「ビッグな相手」の打倒が不可欠。
スバルのWRC制覇やマツダのルマン優勝が鮮烈な印象を残したのは、「幕内力士」が「横綱」を倒して栄冠を手にしたからです。
これを再現するには、OHVのV8を作ってNASCARに参戦するのがベスト。MLBやNFLに匹敵する人気を誇るNASCARならば、その反響は大きなものになるでしょう。NASCARならば「レガシィB4」での参戦ということになりますが、如何せんブランドイメージにないV8というのもスバルには不都合。
SuperGTのGT500クラスは近い将来国際的なカテゴリーになる予定で、将来性に魅力があります。しかし、過度に高度化したクラスにムリに水平対向4気筒で参戦しても、重心高が下がらず勝てる見込みはナシ。そうなると、クローズアップされるのがGTE。自動車史に燦然と輝く横綱級と戦えるのが、ルマン系のGTEが魅力。フェラーリやアストンマーチン、ポルシェやフォード、BMWなどに打ち勝つスバル。その姿は、ブランドイメージの向上に多大な寄与をするでしょう。
現行のWRXは帯に短し襷に長しで、適合するモータースポーツカテゴリーが存在しません。4ドアセダンのWRXをゼロから見直して時代の流れに合わて新車種とするのか、それとも別モデルを用意するのか。いずれにしても、WRCのイメージ無しでは今のスバルは存在しませんし、ホンダの二の舞いになってはいけません。スバルという、小粒でもピリリと辛いそのブランドイメージを昇華させるためにも、モータースポーツでの新たな挑戦が必要です。
2017年3月25日追記:北米向け3列SUV、モデル名は「アセント」か。軽偽装でテスト走行を実施。
来年の登場が噂される新型3列シートSUV。その姿が新たに捕捉されました。偽装された姿ながらスバルらしい、シンプルなデザインが見て取れます。
抑揚に富んだサイドラインは、新型インプレッサと共通のモチーフ。フロント、リヤのコンビランプも、これまたスバルらしいコの字型のラインを描きます。フロントのヘキサゴングリルは巨大で威圧感があり、シンプルな造形とマッチしています。
巨大なサイドビューは、スバルを見慣れた目には異様に映ります。ホイールベースは2990mmに達し、全長も5m近いと言われる、アセント。その登場は2018年に予定されていますが、国内投入は無い模様です。
2018年と言えば、次期フォレスターの登場も計画されています。場合によっては、このアセントと兄弟車のように瓜二つである可能性もありますから、詳細な造作は共通かも知れません。このアセントを小さくしたものを想像すれば、未だにテストカーさえ捕捉されていない次期フォレスターの姿が浮かび上がってくるでしょう。