新型フォレスター、速攻試乗記第二弾。遂に、公道デビュー。 [2018年08月01日更新]

フォレスター
 

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文責:スバルショップ三河安城 和泉店

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担当:余語

 

+500ccの余裕が作る、高速域でも続く力強い加速。

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では、高速域で試してみましょう。

本線へ合流するため、アクセルを踏み込んでランプを駆け上がっていきます。その加速は、実に素晴らしく力強い!上り勾配でも、重力に負けずに一気に加速。余裕をもって合流できます。

追い越し車線に出てみましょう。高速域でも、爽快な加速感は留まることを知りません。グッ―ッと息の長い加速が、何処までも続いていきます。もちろん、目の醒めるような加速ではありません。でも、SUVに乗っていることを忘れるような、安心感と力強さに溢れた加速は、実に頼もしく感じられます。

先行車に追いつき、ブレーキング。すると、グッとフロントを地面にめり込ませるように、力強く減速。ただ、1.5t超のボディ。スムーズに減速するなら、パドルシフトを併用しましょう。ブレーキを掛けつつ、パドルを小気味よく引いていくと、シャクることなくトンー・トンー・トンーとキレイにシフトダウンしていきます。

 

高負荷領域では、自動でステップ変速に変化。

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今度は、高負荷加速を試してみます。アクセルを強く踏み込むと、リニアトロニックは自動的にステップ変速モードに移行。タンターンターーンッと多段ATの如く、シフトアップしつつ加速していきます。

CVTは、変速時に伝達効率が低下する欠点があります。無段階変速をしつつの加速では、全てのトルクを伝達し切れません。これでは、加速でもたつくのも自明。そこでスバルは、高負荷領域で自動的にステップ変速をさせるようにしたのです。これは、大トルクを伝達できるチェーン式CVTならではの芸当。

スペック表をご覧になって、「CVTは絶対にヤダ!」と仰る方がいらっしゃいます。でも、一度乗ってみて下さい。絶対に、CVTのネガは気にならないはず。それくらい、スバルのリニアトロニックの完成度は高いんです。スバルは、噂にあるような多段ATの開発は行っていません。これからも、リニアトロニックは究極のトランスミッションを目指して、更なる進化を遂げていきます。

 
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2018年07月16日 スバル

新中期経営ビジョン「STEP」発表。今後のスバル大胆予想!

 
 

大入力でも、何処吹く風。トトト・タタタッと軽くいなす。

当然ながら、走行距離が100kmに満たない個体ですから、当たりのザラつき感は仕方ないところ。

ただ、秀逸な乗り心地の片鱗は、十分に感じられます。ちょっと身構える程の、酷い路面の凸凹。新型フォレスターでは、拍子抜けのあっさり感。ゴンッ・ドンッなどと馬脚を現すことなく、トトトト・タタッタタッと軽い調子でいなしていきます。タイヤのクッションに頼ることなく、兎に角よく脚が動くのです。微小領域でも、低周波数域でも、ダンパーがしっかり仕事をします。

驚くことに、高速域で結構なアンジュレーションに突っ込んでも、それは同じ。スッスと脚がキレイに伸びて、進路を失う予感さえ抱かせません。小生の乗る現行インプレッサよりも、間違いなく安定・安心感は高いです。重心高が遥かに高いのですから、これは偉大なる進化と言えるでしょう。

17インチを履いているX-BREAKですが、ルーズなフラつき感は皆無。四輪でガッツリ路面を掴んでいる感覚が、実に頼もしく感じられます。

 

異次元の高剛性シャシー、SUBARU GLOBAL PLATFORM。

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どんな路面入力を受けても、何処吹く風とばかりに進路を維持する新型フォレスター。ただ硬いだけのサスペンションではなく、ガッシリしたボディでしっかりサスペンションを動かしていく。正に、教科書通りのサスペンション設計。その頼もしさは、素晴らしいの一言。その秘密は、何処にあるのでしょうか?

それは、新世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM(以下、SGP)」のおかげ。縦に7本のフレームを形成し、フロアを徹底強化。強い路面入力で「ゴンッ・ドタンッ!」と音になってしまうフロア共振も、相当のレベルまで抑え込んでいます。新型フォレスターが段差を乗り越えた時、振動はあっても、音がしないのは、そのためです。

劇的に向上したシャシー剛性とサスペンション剛性がもたらす、高いタイヤ接地精度。強い路面入力でも、タイヤの接地面変化を極小化できるのです。

路面入力を受けると、ボディは微小変形します。しかし、サスペンション取付点の変位は、走行安定性と乗り心地にとって最悪。突き上げの度にタイヤがグニャッと動き、進路が定まらない。

SGPは、そこを徹底強化。路面入力に屈しない頑強なシャシー、それがあるからこその新型フォレスターなのです。

 

しっとりさとクイックさ、穏やかさと愉しさを両立する、VGRの恩恵。

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ステアリングは、中立付近では軽めの仕立て。だからと言って、フラつき感はありません。操舵に素直に反応しつつも、SUVらしくしっとりと落ち着いた感触です。

でも、そこから切り込んでいくと・・・ん?ちょっと違和感。グッとインに引き込まれるように曲がっていく感触に驚きます。

これは、新採用されたVGR(Variable Gear Ratio)の効果。ラック側のギアピッチが一様ではなく、大舵角領域ではギア比が速くなる機構を採用。中立付近での穏やかなステア特性と、交差点等での小舵角を両立しています。

VGRには、慣れが必要。BMWの同種のシステムもそうですが、タイトコーナーでは「曲がり過ぎる!」感があります。でも、その感覚になれてしまえば、本当に便利。スッスッと向きを変えたいS字コーナーでは、とってもクイック。

SUVだと、穏やかすぎるステア特性故に無難な運転に終始しがちです。でも、新型フォレスターならワインディングでも、しっかり楽しめそうです。

 

SGPが描く、正確無比なコーナリングライン。

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ライントレースは、本当に正確無比。タイヤの位置決め精度が高いが故に、切り始めからしっかりラインをキープ。特に、微小舵角領域が秀逸。ロール剛性が高いので、スッとアウト側に荷重が乗って、穏やかかつリニアにヨーが立ち上がります。

重心が高いSUVは、コーナーではグラっと・フラッとしがち。それを嫌ってロールを抑え込むと、今度はタイヤの捩れに過敏な反応をして、神経質なステア特性となってしまいます。

水平対向エンジン搭載の新型フォレスターは、持ち前の重心の低さゆえに、そもそもロールが少ないのです。SGPによって、重心が尚更低くなると共に、ロール剛性も向上。サスペンションを固めずとも、リニアなステア特性に仕上げられているのです。

アクティブトルクベクタリングの効果も見逃せません。イン側のタイヤにブレーキを作用させて、ヨーを増加させるこのシステムは、全グレード標準装備。回り込んでいくコーナーで、アウトに流れがちなラインを修正します。素晴らしいのは、その効き方。作動がスムーズ過ぎて、いつ効いているのか分からないほど。高速道路の進入路などで、威力を発揮します。

頑強なシャシーとサスペンション。そして、素直なステア特性。新型フォレスターのハンドリングは、清々しい気持ちよさに溢れています。

 

世界最高峰の能力を誇る、アイサイト・ツーリングアシスト。

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新型フォレスター、一番の話題はアイサイト・ツーリングアシストでしょう。世界最高峰の予防安全性能を誇ると同時、これまた世界最高峰の運転支援機能をご提供します。

スバルが、世界で最も優れた「自動ブレーキ」を実現しているのはご存知だと思います。でも、ツーリングアシストが優れているのは、抜群の能力を誇る運転支援機能です。自動ブレーキは、危険が生じてから作動するもの。でも、運転支援機能は、予めリスクを減じてくれるものです。

大型連休時、進んだり止まったり。いつまでも続く果てしない渋滞。こんな時、ずーっと集中力を維持しろというのも難しい話。ついつい考え事をしたり、ペットボトルに手を伸ばしたり、ウトウトしたり。。。

そんな時、ウッカリ事故は起こるのです。

こんな時は、ツーリングアシストを使いましょう。ツーリングアシストは、0km/h〜120km/h超までの広い速度域での進路維持を実現。先行車に合わせて速度を調整しつつ、白線と先行車を認識して進路を制御。ドライバーは、渋滞時のほとんどのワークロードから開放されます。

でも、これだけなら他のメーカーでも実現している技術。スバル違うのは、ここから先です。

 
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2018年07月27日 スバル

アイサイトまるわかり便覧:2018年8月最新版

 
 

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