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「エクシーガ」の魅力。それは3列目。
どう考えても3列目は必須・・・。でも、ただ移動するだけのミニバンはイヤ!そんな悩めるスバリストのために、ミニバン全盛時代にスバルが送り出したのが、「エクシーガ」です。3列目の乗員の居住性と快適性を確保しつつ、スバリストが存分にドライビングを愉しめるミニバン。それが、「エクシーガ」なのです。
全高が高いミニバンでは3列目にも十分な快適性を確保できますが、重心高が高くてドライビングを愉しむには役不足。一方、低車高ミニバンでは3列目の頭上にはルーフが低く垂れ込めて閉塞感があり、バックドアから直射日光が差し込みます。
では、「エクシーガ」はどうでしょう。きっと、3列目の広さと開放感に驚かれるはずです。
各シートは3列目へかけて階段上にレイアウトされており、3列目の視界は2列目を超えて前方に開けています。サイドウィンドウも大きく、ひろびろ快適。後方へ向けて高さをキープするルーフラインと、切り立ったバックゲートのお陰で3列目頭上の空間も十分。標準装備のルーフスポイラーは、直射日光をしっかり遮ります。
知る人ぞ知る、よく出来た7シーター。それが「エクシーガ」なのです。
「エクシーガ」が生まれ変わって「クロスオーバー7」に。
その「エクシーガ」が、この度装いも新たに生まれ変わりました。「エクシーガ」をアウトバックのレシピで調理したアクティブ7シーター、それが「クロスオーバー7」です。エクステリアは各所にガーニッシュが装着されて、スバル得意の上質なクロスオーバーデザインとなっています。インテリアは、タン&ブラックのコーディネイトが鮮やかでアクティブな印象を創りだしています。
ボディサイズは、全長で40mm、全幅では25mm、全高は10mmそれぞれ拡大されています。全長は前後バンパーへの加飾追加、全幅の拡大はフェンダーアーチモールの追加によるものです。意外なことに、タイヤサイズは据置きなのですが、見た目は大きく変化していて足元の印象をガラリと変えています。
全高はスプリングの変更に伴うもので、10mm最低地上高が上がり170mmとなっています。また、ダンパーは極微低速域のフリクションの安定化と減衰性の向上によって、コーナリング時のスタビリティを改善しています。この辺りは、動的質感の向上を謳うスバルの方針が反映されいるものと思われます。
フロントバンパーは、「コの字」型のLEDアクセサリーライナーが標準装備となり、内部の仕様変更によって歩行者脚部保護性能が向上しています。また、ルーフ上には日本仕様の「アウトバック」と同種のローマウントルーフレールが標準装備されており、お客さまの様々なシーンに適応します。
メーカーオプションは2種のみのシンプルなラインナップとなっていて、どちらも同色ながらファブリック/合成皮革かウルトラスエード/本革か選択することが可能です。
「クロスオーバー7」に乗ってみました。走りの質感が大幅に向上。
「クロスオーバー7」を目の前にすると「エクシーガ」の印象がまったく感じられないことに、まず驚きます。効果的に配されたガーニッシュは実に自然に溶け込んでいて、ともすると完全な新型車なのでは?とさえ思えるクォリティです。デザインの質感を向上させていて、アクティブなクロスオーバーでありながら、それでいてゴテゴテ感はありません。
さて、インテリアはどうでしょう。ドアをあける前から、シートが目に鮮やかに飛び込んできます。ドライビングポジションに収まっても、ステアリングホイール上部のタンの彩りがアクティブな気持ちをさらに高めてくれます。
そして、何より室内が明るい!スバル車の特徴である視界の広さ。これが「クロスオーバー7」でも遺憾なく威力を発揮していて、後方を振り返っても死角は極小。ミニバンでありながら、後方視界に困ることはありません。
走りのフィーリングは「アウトバック」に似た印象。しっかりとしたボディの下で、きめ細やかにサスペンションが動くため、乗り心地は極めて穏やか。それでいて、腰砕けな感じはなく、コシのあるうどんのようにしっとりとしたスタビリティを有しています。その仕上がりは極めて良好で、路面のアンジュレーションを踏んでも音もなくきれいにいなしていく様からは、スバルがこの1年提唱しはじめた「動的質感の向上」がありありと感じられます。
固いだけでない、柔らかいだけでもない、キッチリとしたロードホールディングとスタビリティ。「動的質感の向上」を公式に意識し始めて以降、スバルの走りのレベルは大きく向上しています。この「クロスオーバー7」、かなりオススメです。