BTCC第2ラウンド。この活躍は次へ繋がるのか。 [2016年04月22日更新]
BTCC第2ラウンド「ドニントンパーク」!!
2016年4月17日 4号車がBTCCドニントンパーク戦で10位入賞。
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BTCC 第2ラウンド ドニントンパーク Race1で10位入賞!!
photo by BTCC.net
2013年BTCCチャンピオンであるColin Turkingtonの駆る「Subaru Levoerg GT」の4号車がドニントンパークで行われたRace1にて、10位入賞しました。
4号車は、予選で2秒431遅れの1分14秒160をマークし、11番手の好位置を獲得。Race1決勝では1つ順位を上げて、10位でチェッカー。参戦以来の最高順位を獲得しています。この他Race1では、99号車が17位、39号車が25位となっています。James Coleの駆る20号車は、リタイヤ。その際に、マシンから出火。ドライバーにケガは無かったものの、Race2、3は欠場を余儀なくされています。
Race1のリザルト順のグリッドからスタートとなるRace2は、Levorg GTには厳しいものとなりました。4号車は5周目でリタイヤ、39号車と99号車が19位、20位でチェッカーを受けています。
Race3では、39号車が5週目でリタイヤ、99号車が16位、4号車は最後尾から18位まで順位を上げたところでフィニッシュとなりました。
TeamBMRが「Levorg GT」によるBTCC参戦を決定してから、たった100日。国内選手権とは言え、厳しいコンペティションの中で、これだけのリザルトを獲得したのには驚きを隠せません。見事な成果と言えるでしょう。「Subaru Levoerg GT」は、激戦の中で着実な前進を続けています。しかし、頂点への道程は今まだ始まったばかり。継続的な開発を推し進め、早く表彰台に乗る姿を見たいものです。
>>BTCC.net/PhotoGallery
>>TeamBMR/PhotoGallery
似たようなエクステリアのWTCCとBTCCですが、レギュレーションは大きく異なっています。BTCCでは、ギアボックス、クラッチ、ブレーキなど幅広く共通部品を導入し、参戦コストの抑制を図っています。もっとも異なるのはエンジンで、WTCCが旧態依然とした2.0LNAを採用するのに対し、BTCCでは現代的な2.0L直噴ターボが用いられています。また、BTCC指定の共通エンジンの使用が可能なため、プライベーターが低コストで独自マシンを製作することも容易です。実際、ワークスとみなされる4メイクス(ホンダ、BMW、スバル、MG)以外にも、プライベーターによって7メーカーの車種が参戦しています。BTCCは、大きな成功を収めつつあります。
当然、レギュレーションが異なるので、TeamBMRの活動がそのままWTCCに移行することは無いでしょう。しかし、レギュレーションの垣根が小さくなれば、その可能性も無いとは言えません。WTCCのレギュレーションの推移を見守りたいところです。
GT-Rの50連勝、マクラーレン・ホンダ、マツダのルマン優勝。三菱のWRCとパリダカ。そして、スバルのWRC制覇。モータースポーツで生まれた伝説は今日でも、メーカーのイメージと強く結びついています。日本の弱小メーカーだったスバルが、自動車界の巨人であるトヨタやフォードを蹴散らしてトップを快走するその姿は、実に痛快でしたし、それほど鮮烈でした。しかし、記憶は薄れつつあります。ホンダがF1に復帰したのも、トヨタとポルシェがルマンに戻ったのも、彼らが新たな伝説の構築を望んだからです。
日本国内でさえ特異なマイナーメーカーであったスバルが、今やアッパークラスのブランドとして海外で認知されているのは、現行モデルの価値だけではありませんし、中島飛行機やスバル「360」といった伝統でもありません。WRCで実証された個性的メカニズムの技術的優位性こそが、スバルという名の知れぬメーカーに信頼を与えたのです。WRCこそが、海外におけるスバルの歴史の出発点なのです。
それに引き換え、SuperGTやNBRでの活動は、WRCと並ぶほどのインパクトは有していません。なぜなら、戦う相手がWRCのような巨人たちではなく、小規模プライベータだからです。後世まで語り継がれる活躍は、ハイレベルのコンペティションの中でこそ生まれるものです。
また、いつかハイレベルなモータースポーツフィールドで、世界の巨人たちを手玉に取るスバルの姿を見たいものです。そんな伝説こそが、新たなスバルの四半世紀を紡ぐことになるでしょう。