WRX STIがマイナーチェンジ。後期型に進化を遂げる。 [2017年05月31日更新]
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WRX STIが先行マイナーチェンジ。後期型に進化。
2013年11月のLAオートショーにて先行公開された現行「WRX STI」の登場から、早3年。5年と想定されるモデルライフ後半戦に向けて、2017年5月24日にマイナーチェンジを実施しました。2019年のフルモデルチェンジでの全面刷新が予定されているだけに、今回の変更は小規模なものに留まっており、エンジン等のスペックには一切変更はありません。
その一方で、フロントブレーキの6ポッド化、新電子制御マルチモードDCCD、typeSの19インチ化など細かな改良がしっかり施されており、より熟成が進んだ「完成形」とも言えるでしょう。
後期型「WRX STI」の主な改良内容
■ デザイン
<エクステリア>
・新デザインフロントバンパー
・19インチアルミホイール(ダークガンメタリック塗装)&245/35R19タイヤ
<インテリア>
・インパネ加飾パネル&ドアスイッチパネル(ハイグロスブラック)
・運転席&助手席8ウェイパワーシート付RECAROフロントシート(レッドステッチ+レッドアクセント+STIロゴ入り)
・レッドカラーシートベルト
・マルチファンクションディスプレイ(高精彩5.9インチ大型カラー液晶)
・ディーラー装着オプションで、8インチサイズナビゲーションを設定
■ メカニズム
・新電子制御マルチモードDCCD
・brembo製18インチベンチレーテッドディスクブレーキ ドリルドディスクローター&モノブロック対向6ポット/2ポッドキャリパー(イエロー塗装、STI ロゴ入り)
・サスペンション設定最適化
■ 安全性・実用性
・LED2灯ハイ&ロービームランプ+ステアリング連動ヘッドランプ
・フロントビューモニター
・ルーフキャリアブラケット
WRX STIが先行マイナーチェンジ。後期型に進化。
今回のマイナーチェンジで一番のインパクトは、鮮やかなイエローの6ポッドキャリパーでしょう。brembo製のこのモノブロックキャリパーは、18インチにサイズアップされたドリルドディスクローターと組み合わせられ、強烈なストッピングパワーを生み出します。typeSでは245/35R19が標準となり、さらなるパフォーマンスを引き出します。一方で、typeSのホイールはBBS製ではなくなっったようです。
WRX STIのみで用いられる、DCCD方式AWD。今回、このAWDシステムが進化を果たし、新たに再登場します。プラネタリギヤによって41:59に基本設定されている前後のトルク配分を、完全ロックの50:50まで任意に変更可能にする、DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)。鋭いターンインと強力なトラクションを両立する、伝家の宝刀です。これまでは、機械式LSDと電磁クラッチが併用されていましたが、後期型では電磁クラッチのみで制御するように変更。完全電子制御化によって、トルク配分がより緻密かつ高速で制御されるようになり、応答性が飛躍的に向上しています。
フロントデザインは大きく変更され、エッジが効いたシャープなデザインに進化。大胆に開口されたエアインダクトが、内なるパフォーマンスを強く印象づけます。シャープな印象を与えるヘッドランプユニットはHi・Lo双方がLED化される共に、新たにステアリング連動タイプに換装。イン側をしっかり照射するため、夜間の交差点でも安心。この新装備は、夜間のワインディングでも大いに活躍することでしょう。 インテリアでは、マルチファンクションディスプレイ(MFD)が5.9インチに大型化。エアコン表示が統合されて、グラフィカルで見やすい表示に進化しています。RECARO製フロントシートがオプション設定されているのも目新しいところです。
ディーラナビが8インチに拡大されるのは嬉しい変更です。スバルの場合、オトクなナビパックが通年設定されているため、9割以上のお客様がディーラナビをチョイスします。それ故、画面サイズの拡大は大歓迎されるでしょう。
アドバンスドセイフティパッケージには、新たにフロントビューモニターが追加されます。フロントグリルのエンブレム下に設置されたカメラが、フロントエンドの死角をMFDに表示。狭い路地からの飛び出し事故防止等に有効です。
WRX STIから見えてくる、WRX S4/レヴォーグのマイナーチェンジ。
現行WRXはレヴォーグとは前半骨格を共有する兄弟車となっており、WRX STIと前後してレヴォーグとS4もマイナーチェンジを実施します。
今回の注目は、やはりアイサイトの進化でしょう。トラフィックジャムアシスト(TJA)と呼ばれる、渋滞時の運転支援機能の追加が目玉です。昨年の技術発表会にて公開されたように、60km/h以下の低速時でも前方車両の追従によって操舵アシストが可能になります。これによって、半自動運転の領域が大幅に拡大されます。
STI同様にヘッドランプユニットが換装されるため、これに合わせてフロントエンドのデザインもよりシャープに生まれ変わります。後期型レヴォーグは、より立体感が増したカタマリ感の強い造形が特徴です。S4は、東京オートサロンで発表された「WRX S4 STI Sport」と共通です。
発売は、6月20日。既に先行予約を受付しております。伝統のEJ20が買えるのも、これがラストチャンス?熟成が進んで脂がたっぷり乗った後期型WRX STI、ぜひよろしくお願いします。