SOAが、新型WRXのティザーキャンペーンをスタート。スペックはどうなる?? [2021年07月02日更新]
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SOAが、新型WRXのティザーキャンペーンをスタート。
2021年6月29日、Subaru of America(以下、SOA)は、新型WRXのティザーキャンペーンがスタートしたことを発表しました。
夕日にシルエットが浮かび上がる、新型WRX。その全貌は依然明らかではありませんが、スバルファンの胸の高鳴りは、世界各地彼方此方で鳴り響いていることでしょう。そのデビューは間もなく、です。
2021年夏にワールドプレミアされる、新型WRX。そのベースは、新型レヴォーグです。先代WRXの型式がVAで、先代レヴォーグがVMであったことからも分かるように、両者は完全なる兄弟車。つまりは、レヴォーグのセダン版がWRXなのです。
先代レヴォーグは、2019年秋に最後の特別仕様車「2.0GT EyeSight V-SPORT」を投入しています。その理由が「次期レヴォーグの高出力版投入には依然時間を要する」というもの。つまり、この時点で新型レヴォーグに高出力版が登場することを、スバルは公式に認めているのです。そして、そのパワーユニットこそが、新型WRXのもの。つまり、先代WRX S4とレヴォーグの関係と同じ。そして、その後にフラッグシップたるWRX STIが控えているのも、先代と同じという訳です。
4WDハイブリッドで400psオーバー??そのスペックはどうなる?
新型WRXのスペックについては、様々なメディアで希望を込めて、ありとあらゆる数値が飛び交っています。中には、スーパーハイブリッド搭載で400psオーバー!!なんてものもあったりします。しかし、新型WRXのスペックは、大袈裟なものには決してならないでしょう。
その理由は2つあります。1つは、トランスミッションです。販売台数が限られる新型WRXでは、トランスミッションの新規開発は不可能であるため、先代S4/2.0Lレヴォーグ用のリニアトロニックを改良採用するのは間違いありません。そのため、新型WRXのエンジンスペックは、リニアトロニックの最大許容トルクに束縛されます。技術的進化及び排気量拡大を鑑みれば、最大トルク向上が見込まれますから、これ以上の出力向上は実質不可能なのです。
もう1つの理由が、CAFE規制です。コンパクトカーをラインナップに持たないスバルは、CAFE規制で極めて厳しい立場に置かれています。2.5L、2.0Lエンジン搭載グレードを次々に廃し、矢継ぎ早にe-BOXERを投入せざるを得なかったのは、このCAFE規制が理由です。そこまで厳しい状況でありながら、燃費の悪いモデルを投入することは到底あり得ないのです。スバルは、新型BRZの投入も控えています。これを考慮すれば、最低でも14km/L程度のスペックを確保してくるはずです。よって、出力もそれに倣ったものに抑えられるはずです。
新型WRXは、走りの愉しさと最高の安全性能を両立しつつ、プレミアム感に溢れた「1ランク上の大人のスポーツセダン」として登場することでしょう。