STIコンプリートカー「フォレスターtS」登場。 [2014年11月25日更新]
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STIのコンプリートカーシリーズ。次は「フォレスターtS」だった!
現行SJ型「フォレスター」の登場から3年。この11月25日、「インプレッサ」「XV」のビッグマイナーチェンジ(C型→D型)に合わせ、B型→C型へのマイナーチェンジが実施されます。
今回、「EyeSight ver.2」が継続搭載される「フォレスター」にとっての最大のニュースが、300台限定で設定される「tS」の登場でしょう。鮮やかなWRブルーパールIIに身を包んだその姿からは、STIコンプリートカーが放つ独特のオーラが感じられます。
これまでのSTIコンプリートカーには、4つの系統が存在しました。WRXのみに許される「R」系、WRXとレガシィに設定されてきた「S」系、今では設定されることのない「tuned by STi」、そして「tS」です。
「R」系はボディの軽量化など、ホワイトボディにまで大掛かりに手を加えるのが特徴です。「S」系でも、エンジンやタイヤサイズ変更などに伴って、ディメンションに変更がある場合があります。「tS」は、「tuned by STi」の略称であり、その後継モデルです。基本的なスペックに変更はなく、オプション品のSTIパーツを新車時から組み込むといった「足し算」的なモデルであり、エンジンや駆動系には手を入れないのも特徴でした。
しかし、この方程式は今回で再定義されるようです。
最高のチューニングレシピを授かったたった300台、垂涎の限定車。
「フォレスターtS」のベースは、FA20DITを搭載する「XT EyeSight」。BBS製19インチアルミホイールやブラックのリアスポイラー、チェリーレッドのラインアクセントが印象的なこのモデル。この「フォレスターtS」は、これまでの「tS」のチューニング範囲を超えて、各部に念入りにチューニングが施されたモデルなのです。
最も目立つのは、brembo製ブレーキキャリパーがおごられ、15mmローダウンされた足回り。245/45R19に組み合わされるBBS製19インチ鍛造アルミホイールが、ただならぬ雰囲気を醸し出しています。
しかし、STIのレシピは見た目だけに留まりません。フレキシブルタワーバー、フレキシブルドロースティフナーリヤ、ダンパー&スプリングというレギュラー陣に加えて、フレキシブルドロースティフナーフロントとフレキシブルサポートサブフレームリヤが加わっています。ただ足を固めるのではなく、乗り心地を損なわずに走りのパフォーマンスをドンドン上げていく、そんな「強靭でしなやかな走り」を実現するためにSTIのエンジニア達は、また新たなる領域に到達したのです。
今回、さらなるチューニングメニューがレシピに加わっています。高負荷での連続走行を想定してリニアトロニックにオイルクーラーを追加、さらにマッピング変更によって高開度時には「WRX S4」同様に8段ステップ変速へと切り替わる制御モードが新たに加わっています。この8段はクロスレシオ化されており、パワーバンドをキープしながらパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。そのため、ECU(エンジンコントロールユニット)とTCU(トランスミッションコントロールユニット)を専用品に換装、アイサイトも「tS」専用のチューニングが施されています。この次元のチューニングとなると、もはやSTIのエンジニアだけでは不可能で、スバルのエンジニアに強力を仰いでいるとのこと。
たった、300台のために。
少量生産の限定車に、これだけ手を掛けるメーカーが他にあるでしょうか。それでいて、実質100万円という価格差で購入できるのですから、もはや驚くより他にありません。47都道府県で割れば、各県10台に満たないという希少性。手に入れるチャンスのある方は、後悔しないうちに速やかに店頭へお越しください。